アグリメディアがシェア田んぼで提携している、神奈川県大井町の「田んぼ育成会」が行った田植え体験
貸し農園を運営するアグリメディア(東京都新宿区)は、農家が消費者と直接契約を結ぶ「シェア田んぼ」サービスを開始した。双方が契約することによって、消費者に農業に対する理解を深めてもらい、農家の収益向上を支援するのが狙い。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県南部の農家が対象で、年間契約料は5万円から。
消費者は契約農家からコメを直接配送してもらえるだけでなく、春の田植えや秋の稲刈りができる。さらに、野菜の収穫や、新鮮な野菜を使ったピザづくりなどの農業体験イベントにも割引料金で参加可能だ。
一方、農家にとっては農業体験などの付加価値を提供することによって、コメの販売以外にも収益を上げることができる。
現状では田んぼ1000平方メートル当たりの収入が10万円とされるが、同社は「シェア田んぼ」で農家が農業体験などのサービスを消費者に提供することによって、収入を3倍の30万円以上に引き上げられるとみている。
さらに、農家が農法へのこだわりや生産したコメを直接PRすることによって、今後の取引拡大にもつなげられるとみている。
「フジサンケイビジネスアイ」