ウォーターポイント株式会社 代表取締役 小早川克史氏

公開日:2016年10月25日

「水のプロフェッショナル集団」本物の水を全国へ

 当社は、広島市に本社を置く、良質な水の製造・販売を主な事業としている「水のプロフェッショナル集団」です。「逆浸透膜技術」という、アメリカ政府が多額の研究予算を計上した末に開発したハイテク技術で、0.1ナノメートル(1000分の1ミリメートル)という極めて微細な孔により水分子以外の不純物を除去し、純粋で良質な水を作り出しています。この技術を用いれば海水を真水に変え、良質な飲料水にすることもできます。
 私は’98年にこの技術に出会い、そのときの驚きと衝撃から「本物の水を全国に届けたい」という思いを強くしました。それからアメリカに渡り、情報収集や人脈の構築に努めたことで日本での事業化が実現しました。当社のウォーターサーバー事業では、上流にほとんど人工物がない厳選された採水地にこだわることで、「より優れた」天然のミネラルウォーターを届けることができます。名水の地として知られる甲斐駒ケ岳にボトリング工場を置き、天然水を限界の精度でろ過し、さらに水の旨味を逃さないため非加熱で丁寧に殺菌・除菌することで最高品質の水を提供しています。この他にも原水を逆浸透膜処理した純水をさらに逆浸透膜処理し世界遺産でもある北海道・知床半島の羅臼から採取した海洋深層水に含まれる天然ミネラルをブレンドした水も開発しました。顧客の多様なニーズに応えるため、日々研究開発を続けています。
 また、スーパーマーケットのイオンなどにある5種類(純水、軟水、中硬水、硬水、プレミアム硬水)の水が提供できる水自動販売機も開発し、全国のスーパーマーケットを中心に1700台以上を展開しています。今後は東京23区内での宅配事業により力を注ぐ方針で、すでに田園調布にアンテナショップをオープンし、ここを起点にして23区地域への浸透を図っています。家庭用のウォーターサーバーは事業者が乱立する状況にあり、水の事業はアフターサービスなどきめ細かな対応が求められますが、当社にはこれまで先行して展開してきた強みがあります。大手と比べても品質には絶対の自信がありますし、価格も最安値です。逆浸透膜技術や採水地といった「エビデンスのあるもの」をベースにしていることも当社の強みです。
 元々家業のウォーターポイントは給排水設備工事をやっている会社でしたが、バブル崩壊直後の28歳で入社したとき、「新しい何かをやっていかないと」との思いがありました。私自身、大学卒業後にエンジニアとして一般企業に就職し、県庁にも出向するなど外部の環境に触れたことで広い視野ができていました。逆浸透膜技術と出会い、「これだ!」と確信し、以来順調に事業を成長させてきました。そして、今後は海外での展開も視野に入れています。発展途上国では良質な水が供給されずに苦しんでいる人がたくさんいます。こうした人たちに安価で良質な水を届けられるノウハウはあると思うので、実現していきたいです。
 私は広島生まれで生粋の広島カープファンです。年間シートの購入を続けており、今年は例年以上に明るい気持ちです。カープのキャラクターを用いたカープ応援水「天上山」を販売するなど地元に密着したサービスも提供しています。カープは今年の優勝で人気も全国区に広がってきました。ウォーターポイントもこの勢いに乗じて全国区の展開を進めていきます。

インタビュー:小川 匡則

小早川 克史(こばやかわ かつふみ)
●1967年
広島市に生まれる。
●1990年
広島工業大学土木工学科を卒業後、橋梁メーカーに入社し、橋梁設計部に配属。その後、橋梁工事部を経て広島県庄原土木事務所に出向。
●1995年
橋梁メーカーを退職。家業の水道工事会社「株式会社第一管工」入社。水道設備コンサルタント会社で10カ月間修行後、実務に入る。 当時第一管工は建設会社の下請けで、バブル崩壊の影響をもろに受けており、経営状況が厳しかった。下請けではない新事業を模索した。
●1997年
広島県北の学校の水処理装置設置工事で、逆浸透膜に出会う。地下水のマンガン、フッ素を除去することを確認した。輸入商社から逆浸透膜は、海水や排水も飲料水にできることを聞き衝撃を受け、逆浸透膜に魅せられる。
●1998年
逆浸透膜製品の本場アメリカに渡り、西海岸のメーカー数社と取引を始める。その時に水の自動販売機、水の宅配、ウォーターショップなどを目の当たりにする。すべて逆浸透膜を使用していた。今の事業の原風景となる。アクア事業部創設。
逆浸透膜プラント(塩分除去)を広島市内に設置。
●2000年
逆浸透膜を使用した純水自動販売機を開発。広島市内のスーパーに納品。水自動販売機事業開始。
同年、広島市内に宅配水のボトリング工場を建設。ウォーターサーバー事業開始。
●2003年
逆浸透膜で作られた純水に、海洋深層水のミネラルをブレンドした水自動販売機「ウォーターファクトリー」開発。販売開始。
●2004年
最良の採水地を求めて中国山地の湯来(ゆき)温泉近くに、逆浸透膜を使用した天然水ピュアウォーターボトリング工場を建設。純水に知床らうす海洋深層水のミネラルをブレンドした宅配水商品を開発。アクア事業部の売上が、水道工事部の売上を上回る。
この時、父親である社長が病気のため業務不可能になり、実質経営を引き継ぐ。
●2007年
アクア事業部の営業部門を切り離し、田園調布に株式会社ウォーターワン設立。代表取締役に就任。水自動販売機「ウォーターファクトリー」の全国展開を目指す。経営理念「安心・安全な水の創造」、「世界の水問題に貢献する」を制定。理念に共感し、日本水フォーラムの企業会員となる。
●2008年
関東への供給を行うため、探し求めた採水地である南アルプス白州にボトリング工場を建設。関東地区に宅配水の供給を開始。
●2012年
地域未着型小型宅配水工場「良水市場」を亀戸にオープン。
水専門店「ウォーターポイント田園調布」をオープン。
●2013年
第一管工を「ウォーターポイント株式会社」に社名変更。純水に新素材LPSをブレンドしたペット用飲用水「パントワンW」を開発。販売開始。
●2014年
ウォーターポイント株式会社の代表取締役に就任。
●2016年
水自動販売機「ウォーターファクトリー」が、大手流通チェーンをはじめ、北海道から沖縄まで全国1700台以上の納品を達成。

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