どうしたら「利益を出し続ける」会社になれるのか
筆者:朝日税理士法人 山中 一郎
「どうしたらしっかり根を張った、葉が生い茂る、倒れにくい会社にすることができるのか」を執筆していきます。
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会社を長続きさせるコツは、周りの環境やニーズに合わせて「変わる」ことにあります。「変化する」ことについて、ポイントは3つあるように思います。それは、何を変えなくてはならないかを冷静に分析すること、「変えなくてはならないこと」と同時に、「変えてはならないこと」を考えること、周囲の変化に対して、「組織としてどのように対応するか」です。
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会社は、「ケチ」になることが必要だと思います。「ケチ」な会社とは、支出をする時にシビアにその価値を検討し、適正な価格で購入する会社です。ここでの価値尺度は、支出が将来の収入につながるかどうかにあります。多くの会社では少しでも利益を出すために、販売数量を増加させたり、変動費や固定費を下げる努力を行っています。販売数量を増加させるのは特に大変な努力が必要です。そこで利益を出し続けようとする多くの会社では、変動費、固定費をコントロールする「ケチ」な会社になることが必要となるのです。
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第10回 数字で過去と現在を語らない。数字で未来を判断しない
会社はヒト、モノ、カネ、情報の集積から成る多面体で、その中核となるのは「ヒト」です。「ヒト」は、それぞれが異なった才能や欠点、そして価値観を持っていて、その価値観の違いが、従業員同士の啓発につながり、会社の成長の原動力になる場合が多いのですが、「利益を出し続ける」会社になるためには、悪い方向に働くこともあります。それを解決する一つのコツは「過去と現在」及び「未来」の話をするときに、なるべく「数字」を使った議論をすることです。まず実績の数字をもとにして、さらにそれを分析することで、仮説、戦略を共有化すること、次に計画の数字を共有化して、それを達成するように各自が行動することが「利益を出し続けること」につながります。
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会社はいわば情報の塊です。営業、購買、製造、管理・・・ 会社は機能ごとに多くの情報を保有しており、それらの情報はスムーズに、適切な処理がされる必要があります。せっかく有用な情報を入手しても、処理が滞ると会社の機能は停止します。重要なことは、・情報を誰がどのタイミングで入手するのか、・入手した情報は誰に共有されるべきなのか、・情報を入手、共有された者は、その情報を適切に処理したか、という3つのポイントです。情報自体にはあまり意味がありません。それを、もとにして、適時に適切な行動することに、本質的な意味はあるのです。会社は「ひと」、「もの」、「かね」、「情報」の集まりだと呼ばれます。うまく情報を利用することは、「利益を出し続ける」前提の一つです。
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今回は、会社が「人の集まり」であるという側面に注目して、会社がどのように「利益を出し続ける」のか考えていきます。重要なのは「誰がどんな意思決定を行って」、「その決定に関して誰がどのように責任を持つのか」によって、会社の成長は全く異なるということです。会社の利益は、日常の意思決定の積み重ねがもたらす結論です。意思決定をするうえでのポイントは、①役割と責任を明確にすること、②実行までのスケジュールをめいかくにするとともに、スピードをじゅうしすること、③実行した結果を評価する仕組みをつくることです。
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事業計画といっても内容や策定過程には複数の種類があることがわかります。それぞれに意味や、特徴があるのですが、もし皆さんの会社が、事業計画を策定・運用することに慣れていないとしたら。また皆さんの会社の目標が利益を獲得することにあるのだとしたら、私はエクセル型の利益計画を策定されることをお勧めします。今回は、事業計画を上手に策定・運用する「コツ」について考えてみましょう。
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前回は会社にとっての目標と、それを達成するための管理ツールである事業計画の有用性について述べてきました。ただそれをうまく運用するためには、いくつかの「コツ」がいります。今回は特に目標を設定する際の「コツ」について考えてみたいと思います。
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事業計画は上場会社のためだけにあるのではなくて、全ての会社にとって有用な経営管理ツールです。私は目標を達成するために、少しでも多くの会社が事業計画を利用すべきであると思っています。
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会社がうまくいくのも、またおかしくなるのもリーダーシップの力が大きく影響することは事実です。これは多くの会社を見た実感です。しかし、リーダーといっても人間である以上、その情報は限られますし、また判断がいつも正しいとは限りません。結果として誤ってしまうこともあります。ただなるべく誤らないようにする。また誤った意思決定を行ったとしても、その傷を浅くするためにはどうしたらよいのでしょうか?必ずしも正解ではないかもしれませんが、ここでは思うままにいくつか挙げてみます。また、皆さんなりのリーダーシップ、改めて考えてみることをお勧めします。
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商売の基本は利益を出すことです。利益が無ければ企業を継続させていくことはできませんし、従業員を幸せにすることもできません。私は資金に詰まっている多くの会社を見ていますが、利益=資金を生み出すことは本当に重要です。でもそれだけを考えるあまり、商売相手を騙したり、社会的に認められない商売に手を出すとしましょう。確かにこのような行為によって、一時的には利益はでるかもしれませんが、それは長続きするのでしょうか?
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第2回 「利益を出し続ける会社」と「それができない会社」の違いは?
「利益を出し続ける会社」と「それができない会社」、その違いはなんでしょう?「こうやったら必ず会社は成功する!」といった方策は、正直私にはわかりません。けれでも、うまくいかない会社に共通点があります。今回は、それを考えて行きましょう。
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私は数多くの会社と仕事を一緒にさせて頂いていますが、ある会社は株式上場を果たすなど成長を続けているものの、ある会社は明日の資金繰りに苦労しています。
プロフィール
朝日税理士法人
公認会計士・税理士 山中 一郎
朝日新和会計社(現あずさ監査法人)退職後、現在は朝日税理士法人代表社員および朝日ビジネスソリューション株式会社代表取締役。
国際税務業務、海外進出支援業務の他、株式上場支援業務、組織再編、ベンチャー支援等 の税務・コンサルティングサービスを行っている。
主な著書: 「図解&ケース ASEAN諸国との国際税務」(共著/中央経済社)、「図解 移転価格税制のしくみ 日本の実務と主要9か国の概要」(共著/中央経済社)、「なるほど図解M&Aのしくみ」(共著/中央経済社)、「事業計画策定マニュアル」(共著/PHP) など多数
Webサイト:朝日税理士法人