eギフト新サービス 電子スタンプ押して消し込み

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ギフティの電子スタンプの導入で、小売店は簡単に電子ギフトサービスを提供できる

eギフトサービスを展開するギフティ(東京都品川区)は、スマートフォンなどの電子端末の画面に電子スタンプを直接押すことで、eギフトを使用済みとして処理できるサービス「ギフティスタンプ」の提供に力を入れている。eギフトの初期費用を抑えることができるのが特徴で、紅茶や焼き菓子を提供しているアフターヌーンティー・ティールームや、スープ専門店のスープストックトーキョーが採用を始めた。

これまで、企業がeギフトサービスを店舗で運用するには、発行されたeギフトを個別に照合し、使用済みとして反映して処理する「消し込み」という手続きを実施するために、POSレジを改修したり、スマートフォンやタブレットなどの専用端末を導入するなどの投資が必要だった。ギフティの太田睦社長は「これらのコストが、eギフトの参入障壁の一つとなっていた」という。飲食・小売業などの店舗に、電子スタンプを導入することで、初期費用を抑えて、eギフトサービスを始めることが可能になるといい、ギフティは、新たな顧客開拓の機会が広がるとみている。

アフタヌーンティー・ティールームを運営するサザビーリーグは、全国81店舗で、会計時に利用できるeギフトを、利用客が無料通信アプリのLINEやSNS、メールなどのオンライン上で贈ることが可能。スマイルズが運営するスープストックトーキョーでも、全国74店舗で1月20日から同様のサービスが始まった。

ギフティスタンプの特徴は、高いセキュリティー性と導入の容易性を兼ね備えていることだ。タッチポイントの幾何学的な形状情報と点の入力配列を組み合わせて1000万通り以上の個別情報をスタンプに刻印し、それをスマホに押すことで情報を照合する仕組み。

また、業態や店舗環境に制限されないため、多様なオフラインのビジネス環境(O2O施策)に連結したサービスを提供できる。さらに、静電気を利用したタッチ認証技術を採用しているため、電源やバッテリー構造なしで利用でき、簡単に設置することができる。

スマホやタブレットの画面に電子スタンプを「押す」という直感的で簡単な操作で、eギフトの消し込みが可能。暗証番号を入力するなどの認証操作が必要ないほか、スタンプは1台から販売・レンタルを行う。(小島清利)

                   ◇

【会社概要】ギフティ

▽本社=東京都品川区上大崎4-5-37山京目黒ビル205号室

▽設立=2010年8月

▽資本金=1億6978万円

▽従業員数=21人

▽事業内容=カジュアルギフトサービス「giftee」の運営、法人向けにギフト販売システムを提供するSaaS事業の展開

「フジサンケイビジネスアイ」

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