アプリで生活習慣病自己管理支援

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ウェルビーのアプリの使い方を説明する江の島弁天クリニックの松村浩道院長=神奈川県藤沢市


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ウェルビーが提供するアプリのパンフレット

糖尿病や高血圧といった生活習慣病の治療は、血糖値などのデータの記録や、食事の改善、運動を地道に続けることが重要だ。そうした患者の自己管理を容易にし、医師とも情報共有して治療効果を上げることを目指すアプリを提供しているのがウェルビー(東京都千代田区)だ。

会社設立は2011年9月。比木武社長は「日本では医療機関向けの情報管理ツールは多いが、患者向けのものが少ない。この分野でサービスを提供し、患者の自己管理をサポートしたいと考えた」と話す。

血圧計や体重計などの機器メーカーや製薬会社と提携。全国の医療機関にアプリを紹介するパンフレットを置いてもらい、医師から患者に利用を勧めてもらう。患者はアプリを無料でスマートフォンなどにダウンロード。同社は医療機関から月1万円の利用料を受け取る仕組みだ。

血圧、血糖値、体重などを提携メーカーの機器で測定すると、自動でデータが入力され、クラウド上で管理される。本人がいつでも呼び出すことができ、医師がチェックしてコメントを送ることもできる。

紙のノートに毎日記入する手間がかからず、生活習慣病の治療に最も重要な継続を後押ししてくれるのがメリットだ。現在、全国約1200の医療機関が利用しており、さらに拡大を目指す。

ウェルビーのアプリを導入した「江の島弁天クリニック」(神奈川県藤沢市)の松村浩道院長は「生活習慣病は週に1度病院に来て、処方された薬を飲むだけでは良くならない。患者が自分で生活を改善することが非常に重要」と指摘。「このアプリは医師と患者が双方向でデータや生活習慣を管理することができ、非常に有効」と話している。

「フジサンケイビジネスアイ」

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