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「大企業の新規事業創出」のあるべき姿を提言

25日に東京で「OPEN INNOVATION CONFERENCE2017」開催


専門家や実務家らによるセッションも


バブル崩壊後の日本にとって、新産業の創出は重大で必須のテーマだ。その担い手としての新たな企業をどう生み出し、どう育成していくのかが、大きな課題にもなっている。こうした中、25日には東京都港区の虎の門ヒルズで「OPEN INNOVATION CONFERENCE 2017」と題するイベントが開催される。当日はスタートアップ企業と大企業が共同で進める新規事業創出の事例やイノベーションをめぐる環境、日本の実情などを紹介。今後の起業や企業育成のあるべき姿を提言するという。日本経済を占うイベントとして注目されそうだ。

「OPEN INNOVATION CONFERENCE 2017」は、国内外のオープンイノベーションプログラムに関する事例や取り組みを紹介するとともに、日本におけるオープンイノベーションをより発展・拡大させていくことをミッションとしたカンファレンスだという。

 主催するのは、ビジネスで課題に挑戦する人を応援するコミュニティーの創出を進めているスタートアップ企業、creww(クルー、東京都目黒区)。イベントでは、同社が進めてきたオープンイノベーションプログラムの事例を紹介しながら、日本の現状や取り組み、特徴などについて紹介することにしている。

 イベントでは、専門家や実務家らによる座談会形式のセッションを3セット用意する。また、crewwが提供するオープンイノベーションプログラムから生まれた大企業とスタートアップ企業による協業305組の中から事前審査を通過した7組のケースを発表。中でも最も優れた1組を表彰する「Creww Award 2017」も行う。

 セッションやアワード終了後には懇親会を開催。その会場には展示ブースを設け、各社のサービスや技術についてのデモも行うことにしている。

セッション1
「大企業が捉えるオープンイノベーションの本質 ~なぜ我々がオープンイノベーションに取り組んだのか~」

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大企業にとって、今やスタートアップ企業とのオープンイノベーションによる取り組みは必要不可欠となっている。

このセッションでは、オープンイノベーションを体験した大企業2社の推進責任者を招き、新規事業創出という目的はもちろんのこと、自社内へ新たな風を吹き込む環境醸成や人材育成、日本を代表する企業としての社会的ミッションなど、大企業にとってのオープンイノベーションに取り組む〝本質〟について議論する。

このセッションは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科教授で同大学院経営学研究科教授でもある尾崎弘之氏をモデレーターに、東京地下鉄経営企画本部企業価値創造部新規事業担当課長の小泉博氏、キヤノンマーケティングジャパン総合企画本部経営戦略部新規ビジネス推進課課長の野間隆運氏が登壇する予定だ。

セッション2
「今、必要とされるアクセラレーター ~オープンイノベーションの実現に向けて~」

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新規の産業、事業を送出するためには、設立間もないスタートアップ企業をサポートする〝アクセラレーター〟が不可欠だ。

アメリカ、ヨーロッパで代表的なアクセラレーターを行っている当事者を迎え、creww創業者である伊地知天・経営最高責任者(CEO)とともに、今世界でなぜオープンイノベーションを実現するためにアクセラレーターが用いられているのか、これまでの取り組みを振り返るとともに、これからのアクセラレーターのあるべき姿をグローバルな視点で議論する。

登壇するのは、伊地知天氏のほか元テックスターズニューヨーク マネージングディレクター、エッジエドテック共同創立者兼マネージングパートナーのドン・バートン氏、ロックスタート創業者のオスカー・ネパーズ氏。モデレーターはcrewwのマーケットエントリーアドバイザー、ティム・ロメロ氏が務める。

セッション3
「事例から読み解くオープンイノベーション ~セブン銀行とドレミングの事業はこうして実現した~」

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オープンイノベーションを実現するための手法や取り組みはさまざまある。しかし、それらを実行し、実現していくことはそう簡単なことではない。

そこで、このセッションでは実際に協業を実現したスタートアップ企業の創業者と大企業側の担当者を交え、事例をひもときながらその手法や実現までの秘訣を紹介。成功に向けた施策のヒントを探る。

登壇するのは、セブン銀行常務執行役員の松橋正明氏、ドレミング代表取締役CEO(経営最高責任者)の桑原広充氏、HEART CATCH代表取締役の西村真里子氏の予定。

Creww Award 2017「オープンイノベーションから生まれた協業の表彰」


協業305組中、事前審査を通過した7組の協業内容を発表。外部審査委員を招き、〝事業の成長性〟〝シナジー〟〝将来性〟の3つの観点から審査を行い、最も優れた1組を表彰する。

審査委員は経済産業省経済産業政策局新規産業室新規事業調整官の石井芳明氏、グロービス・キャピタル・パートナーズのジェネラルパートナー・COO(執行最高責任者)である今野穣氏、電通ビジネス・クリエーション・センター局長補ポートフォリオ・マネジメント室長の久保田純一郎氏。

当日登壇するのは以下の7組の予定。

●Z―works×キヤノンマーケティングジャパン/ドレミング×セブン銀行/FacePeer×ケイ・オプティコム/フューチャースタンダード×オリックス・レンテック/プログレス・テクノロジーズ×東京地下鉄/LeapMind×ジーエフケーマーケティングサービスジャパン/Warrantee×オートバックスセブン

開催概要


日時=4月25日午後2時半~9時(午後2時開場)
会場=虎ノ門ヒルズフォーラム5F(所在地は東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー5階)
定員=500人
参加費=8500円 (同時通訳レシーバーレンタルは8900円)
参加対象=イノベーションの創出やオープンイノベーションへの取り組み、新規事業創出などへの取り組みを考えている大手企業の経営者や経営企画、新規事業関連部署の担当者など
URL= https://creww.me/ja/openinnovation-conference-2017
問い合わせ= event@creww.me

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