建築物の外壁を診断するK-corporation (東京都江東区、代表取締役・渡辺健一 朗氏=写真)は、従来の足場を組み「打診 棒」で壁を叩いて確かめる外壁全面打診 ではなく、高精度赤外線カメラを使用し た外壁診断サービスを展開中だ。
この調査方法は、足場を設置する必要 がないため、資材運搬にかかるCO₂発生 の抑制による環境面への配慮や、調査コ ストを約⅓~¼削減、作業日数の大幅短 縮を図る事ができる。これによって、プ ライバシーの配慮や建物の外観を損な わずに調査が可能。また、外壁の調査だ けでなく、大規模修繕前の事前調査にも 使用することで、ピンポイントの修繕を 行いコストを削減することもできる。
2005年6月15日には東京都中央区の 雑居ビルで、縦5㍍、横4㍍、重さ約900㌔ ㌘のタイルを貼り付けたコンクリートの 外壁が崩れ落ち、通行人の女性2人が負 傷、下に停車中の乗用車は潰れてしまう 事故が起きた。落下の危険を含んでいる 建物はいまだに存在する。このような背 景から、建築基準法が改正され不特定多 数の人が集まる学校や体育館、マンショ ン、ホテル、オフィスビル、病院、劇場、百 貨店、工場など、生活に密着している建 築物には、定期調査時に外壁を部分打診 し、異常があれば外壁の全面打診調査が 義務付けられた。さらに完成もしくは前 回の改修から10年超過した建物には、外 壁の全面打診調査を法律で義務付ける など、検査基準も高くなってきている。
K-corporationは「安心、安全、確かな検 査」を企業理念に、高齢者や子供達が安 心して暮らせる街づくりに貢献し、建築 業界を盛り上げる企業として注目が集 まっている。
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株式会社K-corporation
☎03・5858・9573
URL:http://www.gaihekishindan.co.jp/
「フジサンケイビジネスアイ」