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「革新ビジネスアワード2015」開催レポート大賞にSecualの青柳氏

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(後列左から)▽内山ともや氏▽山﨑浩之氏▽三井恒雄氏▽上野憲二氏▽伊藤由起子氏 (前列左から)▽平井良明氏▽古澤秀和氏▽青柳和洋氏▽宮沢祐光氏

中小・ベンチャーの支援組織であるイノベーションズアイとフジサンケイビジネスアイが主催するビジネスコンテスト「革新ビジネスアワード2015」の最終選考会が、12月2日に東京都品川区のきゅりあん(品川区立総合区民会館)で開催された。

イノベーションズアイ会員のWeb投票およびイノベーションズアイの支援機関、新聞社の推薦で選ばれたファイナリスト9社が、約200名の来場者を前にビジネスアイディアを競った。

厳正な審査の結果、「窓やドアに貼るだけ!『Secual』(セキュアル)でホームセキュリティをもっと身近に、多くの人に」と題してプレゼンテーションを行ったSecual(東京都渋谷区)代表取締役CEOの青柳和洋氏が大賞に輝いた。大賞ならびに各賞受賞者のプレゼン内容を紹介する。

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◇大賞◇


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株式会社Secual 代表取締役CEO 青柳和洋氏

安価で手軽でありながら信頼性の高いホームセキュリティサービス「Secual」(セキュアル)を販売。ホームセキュリティサービスの市場ではこれまで、その利用者は高額所得者や持家世帯が中心だった。同社はそれを、より広い層に普及させることで、安心・安全の社会に寄与する理念を強調した。

「Secual」は、ドアや窓に取り付けるだけで設置可能なセンサーと、異常な衝撃・振動・開閉を検知すると大音量の警報アラームを鳴らして侵入犯を威嚇するゲートウェイ(各センサーに対する親機の役割)、同時に顧客のスマートフォンに緊急通知する専用アプリで構成。

顧客は早期に異常を把握でき、その通知はアプリで事前登録したグループ(家族や友人、近隣宅など)に、プリセットした音声やメールで一斉連絡。これにより、状況の確認依頼や警戒の呼びかけなどの対応ができる。

設置も、センサーは貼り付けるだけ、ゲートウェイは電源コンセントにさし込むだけ、アプリをインストール・初期設定すれば、配線や工事も不要。そのため、工事立会いの手間やコストも削減でき、賃貸住宅にも設置できる。

青柳氏は、「まだ創業間もない会社だが、今回の大賞受賞を励みとし、これまで以上に当社システムをより多くの方々に使って頂けるよう、サービスの拡充に努めていきたい」と宣言した。

◆よい仕事おこし賞


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AURAL SONIC株式会社 代表取締役 古澤秀和氏

壁に取り付けるだけで、耳が遠い方の会話をサポートする「認知症撲滅プロジェクト」に取り組んでいる。

当社のパネルはノイズだけを減らして聞きたい言語や音色だけを反射して残すのが特徴。これまでは音楽関係を中心に営業を進めてきたが、今後は補聴パネルや難聴改善マットとして医療・福祉分野に注力していく計画だ。「認知症患者に実験したところ会話できるようになった。単に聞こえていなかっただけで認知症ではなかったと判明したケースもある」と古澤氏は効果を実感している。

マーケットは1000万人で、シェア1%を獲得することを目指す。商品を広め、難聴者も会話が出来るようにすることで世の中の認知症の患者を減らしたいと考えている。

◆支援機関賞


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株式会社アートプラン 福祉機器部 責任者 山﨑浩之氏

下半身が動かせない要介護者が介助者の手を借りずに自ら操作してトイレやベッド、車椅子に移乗することを可能にした移動介助ロボット「愛移乗くん」 を製作販売している。自立支援だけでなく、誰にも気兼ねせず一人で好きな時に移乗することができるため、精神的負担も解消。また、重労働から腰痛になりがちな介助者の肉体的負担も軽減できる。

要介護認定者が年100万人増加している現状を背景に、産業用の自動化・省力化機械装置の製作で培ったノウハウを福祉分野に展開。滋賀県立大学と共同研究で、身体に最も負担の少ない立ち上がり方の軌跡を数値化し、設計に反映した。

おんぶの姿勢がとれない重度の方でも移乗可能な新機種も開発中。要介護者、介助者へのさらなる支援を目指す。

◆オーディエンス賞


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株式会社イーハイブ 取締役統括責任者 平井良明氏

スマホアプリ風ホームページ「すまっぽん!」を提供している。インターネットの視聴環境がパソコンからスマートフォンに変化してきている中で、企業はどのように顧客を囲い込めるかが課題となっている。「すまっぽん!」は携帯アプリのようにスマートフォンのホーム画面にアイコンを置くことができるが、アプリのようにダウンロードや登録の必要がなく、手軽に自社のホームページへ誘導することができるサービスだ。

営業マンがデジタル名刺として使用できるほか、店舗では会員のポイントカードの代わりになるなど用途は幅広い。アイドルグループと連携し、各メンバーのアイコンを作成する試みも行っている。  10月から始めたばかりだが、今後は観光業界など国際的な展開も期待される。

◆フジサンケイビジネスアイ賞


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株式会社ゼスト 代表取締役 伊藤由起子氏

建築現場で確認検査を行う作業員や技術者を配置・手配し、移動時間や経路を最適・効率化できるフィールドサービスマネジメントシステムを提供している。

「まだ世の中になく、人が本当に困っていることを解決するシステムしか作らない」がモットー。東日本大震災で業務が急増していた宮城県の確認検査機関が導入したが、それまでは一人の担当者が手作業で毎日400件に及ぶスケジュール調整を行っていた。当システムを導入することにより、作業件数を増やすことができただけでなく、優秀な担当者も救うことができたと評価された。

今後はクラウド化することでさらなるコストダウンにも挑戦する。海外進出も視野に入れ、積極的に他社との協力や連携を模索していく。

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