大賞受賞企業
株式会社神奈川こすもす 代表取締役 清水宏明氏
プレゼンのポイント
時代の変化に合わせたシンプルな葬儀のブランド「火葬のダビアス」全国チェーン展開ビジネス
儀式や会葬を省略し、近親者のみで火葬を行う「直葬」スタイルの葬儀『ダビアス』ブランドの全国展開を開始。サービス提供エリアが関東、東海、近畿へと広がっている。価格破壊的なアプローチではなく、葬儀の機能を火葬に限定することでコスト低減を実現。人口カバー率80パーセント、年間受注件数1万件を目指す
記者のインタビュー
――本アワードにエントリーされた211社の中から、見事に大賞を受賞されました。本当におめでとうございます。
まさか私どもが受賞できると思っていなかったので、いまだに信じられない気持ちです。すべてを出し切りました。大賞をいただくことができたという意味で、自分としては100点満点だと思います。あまりの緊張で、本番で何を話したのかを思い出せないような状態ですが、「旧態依然とした業界を、外圧によってではなく、内部から変えていこう」というメッセージを、皆さんにうまくお伝えすることができたのではないでしょうか。
――今回、出場してよかったと思うことは何ですか?
プレゼン資料を作成する作業が、自分が普段やっていることを見つめ直す良い機会になりました。それを7分という限られた持ち時間の中にまとめることで、自分の思考がクリヤーになり、今後何をしていくべきかを再確認できました。
――今後の抱負についてお聞かせ下さい。
なかなか変化が起きづらい葬儀業界の中で、09年に「火葬のダビアス」サービスを立ち上げましたが、月日が経つにつれて、当初の思いが薄れていく部分が若干あったことは否めません。そこで「(同サービスは)業界の改善のために必ず必要になる取り組み」だという初期の志を改めて再確認しているところです。
業界を一度に大きく変えることは無理でも、私たちのこうした行動が周囲に少しでも影響を与え、小さな取り組みが全国に広がる中で大きな波となり、最終的に生活者の皆様のお役に立つことを目指しています。
まずは、私どものサービスが浸透し、認知されなければ意味がありませんので、人口カバー率80%を早々に達成し、(カバーエリア内の)皆様により多くの情報を提供していきます。
――葬儀サービスを提供するうえで、最も大切にしていることは何ですか?
亡くなられたご本人および家族の皆様へのきめ細かい思いやりや心遣いがなければ、葬儀は単なる「処理」になってしまいます。それゆえ、葬儀が儀式として伝統的に残っていく中で形を変えていくという意味で、根本的な部分にある「思い」を変えてはなりません。
今日のプレゼンの中で「葬儀屋のDNA」についてお話しましたが、私たちは幼い頃から「国会議員もホームレスの人も、亡くなればみな仏様」だと教えられて育ってきました。その意味で、(「火葬のダビアス」のような)低価格サービスであろうが大きな社葬であろうが、個人としての尊厳(を大切にする)という点で変わりはありません。どのような状況であれ、亡くなられたご本人とご家族の方の思いを形にすることが、われわれ葬祭事業者の大切な役目だと思っています。
設立 | 2001年4月 |
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社長 | 清水宏明氏 |
本社 | 神奈川県川崎市川崎区渡田1-6-10 |
事業内容 | 葬儀の請負、斎場の経営等 |
連絡先 | 0120-096-562(総合コールセンター) |
URL | http://www.kanagawacosmos.com/ |