アワード2012大賞
株式会社シュアール

【プレゼンタイトル】

遠隔手話通訳「モバイルサイン」
~いつでも、どこでも手話通訳を~

代表取締役社長兼CEO 大木 洵人(おおき じゅんと)氏

代表取締役社長兼CEO 大木 洵人氏

ビデオチャット(テレビ電話)を利用した手話通訳システム。利用者(障がい者)の依頼に応じて、コールセンターに待機している手話通訳者が、パソコンやタブレットPC、スマートフォンなどを通して遠隔で手話通訳を行う。

インタビュー

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――エントリー総数280社の中から、見事に大賞に選ばれました。おめでとうございます。

ありがとうございました。今日、この場に立たせていただくことになっただけでも驚いたのですが、こうして大賞に選んでいただいたことを、とても嬉しく思っています。

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――プレゼンの手応えはいかがでしたか?

これだけ大勢の方の前で話をするのは久しぶりです。自分でも少々肩に力が入っていたような気がしますが、最終的に話をうまくまとめることができてよかったですね。

――今日、最も伝えたかったのはどんなことですか?

手話といえば、福祉やボランティアというイメージが強いかもしれませんが、聴覚障がい者の方は、ボランティアだけでは解決し切れない、深い問題を抱えています。それを、ビジネスの手法を用いて解決していくことができるということを、少しでも多くの人に知っていただきたいと考えました。

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――まさにその部分にイノベーションを起こしたわけですね?

そうですね。民間企業、またITがイノベーションを起こしていると思います。事業を始めた頃はノートPCを使用していましたが、今ではタブレットPC(やスマートフォンなど)で遠隔手話通訳サービスを提供しています。画面のボタンを1つ押せば、コールセンターに待機している手話通訳者に電話がつながり、(ビデオチャット〈テレビ電話〉を通じて)すぐに通訳対応が可能です。

――今後のビジネス展開をどう考えていますか?

行政分野でも、「手話通訳を置きたくても置けなかった」とか「こういう(手話通訳の)使い方をしたかったが難しかった」という課題が数多くあったのではないでしょうか。そのように、これまで手の届かなかった部分へのシステム導入を目指しています。また技術面のイノベーションにアイディアを加えることにより、今までまったく想像がつかなかったところにタブレットPCを置くことで、(遠隔手話通訳サービスを)可能にしていく、という試みにも注力していきたいですね。

――この遠隔手話通訳事業を通じて、御社が目指していきたいものは何ですか?

私たちは、聴覚障がい者の方が、自らの障がいを意識せず、さまざまなことにチャレンジできる社会作りを目指しています。聴覚障がい者の皆さんに、私たちのサービスで「こんなに便利になった」と感じてもらうことはもちろん、逆に皆さんが「当社のサービスがなかった頃の社会を想像できない」というレベルにまで、(サービスの質を)高めていきたいと思います。

設立 2009年11月
代表者 大木洵人
本社 神奈川県藤沢市遠藤4489-105慶應藤沢イノベーションビレッジ
事業内容 手話通訳サービス、手話関連製品の研究・開発・製造および販売など
連絡先 0466-48-7640(KIEP事務局内)
URL http://shur.jp/

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