革新ビジネスアワード2016 メイド・イン・ジャパン賞
株式会社田中電気研究所
【プレゼンタイトル】
白煙を排出する煙突用のばいじん濃度自動計測器「ダスト濃度計DDM-TMA1(タマイチ)」
株式会社田中電気研究所 代表取締役社長 田中 敏文氏
排気ガスの中でも、とくに人体に有害なばいじん(すす)を測定する「ダスト濃度計」を1993年に開発。これまで火力発電所や製鉄所などへ260台以上を納入してきた国内トップメーカーだ。2015年には新技術を使い、白濁排ガス中のばいじん濃度を測定できる瞬間気化式光散乱ダスト濃度計「DDM-TMA1(タマイチ)」を発売。白濁した排ガスは水分(ミスト)を多量に含むため、正確なばいじん濃度の測定が難しいが、「タマイチ」は水分を瞬時に気化させることで、正確に、連続して計測することを世界で初めて可能にした。
廃棄物燃料ボイラーなどの導入が各所で進められているが、それらは白濁排ガスを発生させる施設が多い。大気汚染防止法のばいじん規制の遵守のためにも、正確なばいじん濃度の計測は必須だ。また、PM2.5による大気汚染が深刻な中国では、ばいじん規制を強化している。中国への販路拡大も視野に、ダスト濃度計の開発メーカーの世界トップ4を目指す。