地域工務店における「消費税増税前の駆け込み需要実態調査」
■ 調査背景
来年の2014年4月以降、消費税8%への引き上げが閣議決定されたことに伴い、住宅取得等に係る消費税は経過措置として、増税の半年前(2013年9月末)までに契約した場合は引き渡しが2014年4月1日以降でも税率は現行の5%に据え置かれます。これを受け、大手ハウスメーカー等の発表によると9月末までに駆け込み需要が集中し、その反動で10月は前年比2ケタ減となる企業が多く見られました。
そこでアキュラホームでは、日本の住宅市場の約7割を占める中小の地域工務店・ビルダーを対象とした実態調査アンケートを行い、消費税増税の影響を調べました。
【アンケート結果要約】
1.契約件数、10月も前年比100%以上を達成した工務店が6割超え
契約件数が前年以上となった工務店は、8月84%、9月87%。10月も66%と半数以上が好調。
2.駆け込み需要が予想された時期のお客様の様子、「急いでいた」は3割未満
「冷静」は30%、「どちらともいえない」は33%。フリー回答では「変化がない」との意見多数。
3.約3割の工務店が消費税増税の前後を意識した対策を実施
対策例「9月末契約に間に合う集客イベント」「国の減税措置などを盛り込んだ説明会」など。
前回の消費税引き上げ時(1996年)の経験から、2013年8月・9月の増税前の駆け込み需要と10月以降の落ち込みが予測されていましたが、実態調査の結果では地域工務店へ来場するお客様の反応としてはそれほど大きな影響は現れていなかったようです。契約件数において8月・9月・10月と前年比100%を超えている工務店が常に半数以上あり、駆け込みとその反動は小規模だったことが伺えます。
一部フリー回答には、消費税が10%に引き上げられる際(2015年10月予定)に、今回以上の駆け込みを予測する声もあり、工務店は増税後の優遇措置や控除内容についての知識を深め具体的な対策が必要となりそうです。
参考資料:ニュースリリース
http://www.aqura.co.jp/company/news/pdf/131125.pdf
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