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税理士を味方につける!経営強化のための活用ポイント

#会計・税務

税理士を味方につける!経営強化のための活用ポイント
税理士と聞くと「決算や確定申告を依頼する専門家」というイメージが強いかもしれません。しかし、税理士は単なる税務処理の専門家ではなく、経営のパートナーとして大いに活用できます。資金繰りの改善や事業計画の立案、補助金活用など、経営強化に役立つサポートが可能です。本記事では、税理士を経営の味方につけるための活用ポイントを紹介します。

    税理士の基本業務と経営支援の違い

    税理士の業務には、以下のように「基本業務」と「経営支援業務」があります。
    <基本業務>
    ・決算・確定申告の代行
    ・税務書類の作成
    ・税務調査対応
    <経営支援業務>
    ・資金繰り改善のアドバイス
    ・節税対策の提案
    ・事業計画の策定サポート
    ・補助金・助成金の活用支援
    税理士を単なる税務処理の専門家としてではなく、経営の相談役として活用することで、会社の成長につなげることができます。

    税理士を活用した経営強化のポイント

    資金繰りの改善

    税理士は企業の財務状況を把握しているため、適切な資金繰りのアドバイスが可能です。
    ・キャッシュフローの分析
    ・金融機関からの融資対策のアドバイス
    ・資金調達の計画立案
    例えば、銀行融資を受ける際に求められる「事業計画書」や「財務状況の説明資料」の作成サポートも可能です。

    節税対策の提案

    適切な節税対策を講じることで、資金を有効活用できます。
    ・税制優遇措置の活用(例:中小企業投資促進税制、研究開発税制など)
    ・法人化のタイミングのアドバイス(個人事業主の場合)
    ・退職金制度の導入による節税
    税理士と相談しながら、無理のない範囲で最適な節税対策を実施しましょう。

    事業計画の策定サポート

    新規事業の立ち上げや事業拡大を考えている場合、税理士のサポートを受けることで、より実現可能性の高い計画を作ることができます。
    ・売上予測やコスト試算
    ・経営リスクの洗い出し
    ・収支バランスの調整
    税理士の知識を活用することで、実現可能な計画を作成し、持続的な成長を目指せます。

    補助金・助成金の活用支援

    税理士は補助金・助成金の情報に精通しており、適用できる制度を見つけるサポートが可能です。
    ・申請書類の作成支援
    ・補助金・助成金の適用条件の整理
    ・活用可能な制度の紹介
    例えば、「ものづくり補助金」や「IT導入補助金」などを活用することで、事業の成長を加速させることができます。

    税理士との関係を強化するためのポイント

    税理士を経営の味方につけるためには、定期的なコミュニケーションが重要です。
    ●定期的な相談を実施する
    ・月1回または四半期ごとなどの定期ミーティングを設定
    ・経営状況や財務状態を共有
    ・早めの対策を講じる
    ●経営課題を積極的に相談する
    ・税務や会計だけでなく、経営全般についても相談する
    ●自社に合った税理士を選ぶ
    ・資金調達に強い税理士
    ・節税対策に詳しい税理士
    ・補助金申請に精通している税理士
    など、自社の課題に合った税理士を選び、信頼関係を築くことが大切です。

    まとめ

    税理士は決算や会計処理だけでなく、資金繰り改善、節税対策、事業計画の策定、補助金の活用支援など、経営全般に役立つサポートを提供できます。積極的に相談し、経営のパートナーとして活用することで、企業の成長を加速させることが可能です。定期的なミーティングを実施し、自社に合った税理士を見つけ、経営を強化しましょう。

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    編集局の声

    中小企業にとって税理士の活用は重要ですが、顧問料などのコストも考慮しなければなりません。顧問料の負担が大きい場合には、契約内容やサービスの範囲を見直すことや、複数の税理士候補から最適な料金プランを提案してもらうことも検討する価値があります。単に税務処理を任せるだけでなく、経営課題の解決に役立て、効果を最大化するため、自社のニーズに合った税理士を見極め、経営の「伴走者」として活用し、企業の持続的成長につなげましょう。

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