【植物の生産性向上】善玉細菌を使って植物の生産性を高める~植物の生産性や環境ストレス耐性を向上させる善玉細菌の単離とその実用化~
広島大学 大学院 統合生命科学研究科 上田晃弘 准教授
広島大学大学院統合生命科学研究科 准教授 上田晃弘
植物の生産性やストレス耐性の向上に関わる善玉細菌を探索します
善玉細菌の定着能を改良し、植物生育促進効果の持続性を高めます
研究のねらい
環境中には植物の生育を助ける働きを持つ善玉細菌が存在します。善玉細菌には植物の生育を促進させたり、植物の環境ストレス耐性を向上させるものがあります。しかしながら、善玉細菌は植物表面・土壌での定着能が低いために、散布しても定着せずに、その効果が持続しないことがあります。本研究では、善玉細菌の定着能の改良を行い、植物表面・土壌での定着能を向上させることで、植物生育促進効果をより持続的にする技術開発を行います。
研究内容
①植物の生育を助ける善玉細菌の働き
②様々な環境(植物・土壌)から細菌を単離・善玉効果の試験
③ 植物の耐塩性向上の事例
④ 細菌の定着能の改良
想定される用途・応用先
善玉細菌の植物表面・土壌での定着能の改良
植物の生産性向上や促成栽培、特に閉鎖系環境(温室内、植物工場など)で栽培
植物への環境ストレス耐性(塩害、乾燥、減肥、温度など)の付与