【シニアライフ】高齢者の日常歩行計測技術 ~歩行バランス機能計測デバイスの開発~
お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科 生活工学共同専攻 太田 裕治 教授
■研究概要
高齢社会が進み、高齢者の転倒や運動器疾患が社会課題となっています。これらの問題にかかわる”歩き方“を簡単に計測する技術が求められています。当研究室では、歩行バランス機能を簡便に計測することのできる靴型のデバイスを開発しました。靴のインソールに埋め込んだ圧力センサと搭載された無線機器により、日常的な歩行機能を計測評価するものです。これにより、転倒しやすい高齢者でも安心して計測できるだけでなく、データに基づく運動指導の実施や歩行改善効果の見える化ができるようになりました。
■生活や社会での展開
IoT技術で美しく健康的な歩行をサポートすることを目指しています。例えば、普段私達が履いている靴は、感覚で選ばれています。この靴をより科学的に評価するため、BELLESTEP(ベルステップ)を開発しました。インソールに圧力センサが内蔵され、無線通信で歩行をモニタできます。これまでに収集された1000名以上の歩行データに基づく分析評価によって、足部解剖学やバイオメカニクスの観点から、歩行状態の点数化を実現しました。
■お問い合わせ
お茶の水女子大学 研究協力課
TEL 03-5978-5162
URL http://www.ocha.ac.jp/research/menu/literary_property/index.html
MAIL s-kenkyo@cc.ocha.ac.jp