流動床インタフェース~液体のようにふるまう砂を用いたインタラクションシステム~
ものつくり大学 製造学科 菅谷 諭教授,的場やすし客員教授
■はじめに
砂のような固体粒子を入れた容器の底面から空気のような流体を上向きに噴出させると、固体粒子は浮遊懸濁して液体のような流動性を示す。本研究では、この流動化した砂を用いて、ボートに乗るシミュレータや歩行面の固さの制御など、新しいインタラクションシステムの可能性を提示する。
■これまでの研究結果
『流動床インタフェース』を組み上げ,空気を底面から送り込むことにより砂が液体のようになることを確認し、ヒューマンインタフェースやエンターティンメントへの応用の可能性を示して、情報処理学会インタラクション2017に投稿し、「インタラクティブ発表賞(プログラム委員推薦部門)&(一般投票部門)を受賞した。http://www.interaction-ipsj.org/2017/award/
さらに、砂の上にボートを置くことにより、水面上のボートに乗って浮かんでいる時と同じ乗り心地を疑似的に与えることができることなどを確認し、CEDEC2017の招待展示など各種メディアに取り上げられた。 http://cedec.cesa.or.jp/2017/session/GD/s592244f4bff6b
■まとめ
砂が水のようになる『流動床インタフェース』を応用する研究を進めている。流動化した砂を用いて、産業への応用、ボートに乗るVRシミュレータ、リハビリテーションやトレーニングへの応用や新しいインタラクションシステムへの可能性の研究を行っている。
■研究開発の成果と技術応用分野
砂が水のようになる『流動床インタフェース』を応用する研究を進めている。流動化した砂を用いて、産業への応用,ボートに乗るVRシミュレータ、リハビリテーションやトレーニングへの応用や新しいインタラクションシステムへの可能性の研究を行っている。
■お問い合わせ
ものつくり研究情報センター
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