【同志社大学/旬シーズ】生細胞リアルタイム解析用の遺伝子発現型cAMP緑色蛍光プローブ
同志社大学 大学院生命医科学研究科 准教授 齋藤 直人
■概要
環状ヌクレオチド一リン酸(cAMP)は、代謝調節や細胞分化など多種多様な生理的応答を媒介する代表的な細胞内伝達物質である。今回、緑色蛍光を用いてcAMP動態を可視化できる蛍光プローブを開発した。本プローブは生きた細胞での発現や観察が簡便であり、従来のプローブと比較してcAMPに対する特異性とリアルタイム性に優れている。そのため、エンドポイント測定では困難であった生細胞におけるcAMPの時空間的な動的挙動を評価することが可能である。
■活用例
Gタンパク質共役受容体(GPCR)等を標的とした創薬研究や細胞の機能解析研究において、生細胞を用いたcAMPのリアルタイムイメージングに活用でき、cAMP動態を指標としたドラッグスクリーニングや薬理学的な評価ができるツールとして有用である。
■お問い合わせ
同志社大学 リエゾンオフィス
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