【エンターテイメント】音育(オトイク)-音と光で海中を体感する新たな教材開発-
大阪工業大学 空間デザイン学科 准教授 赤井 愛 共同研究者:大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 教授 白髪 誠一
■概要
2019年、世界保健機構(WHO)は世界の22億人を超える人々に視力障がいから失明に至るさまざまな視覚障害があると報告しました。インクルーシブ教育の実現において、視覚に障がいのない晴眼児と視覚障がい児双方が対等な状態で体験や学びを共有できる教材の確立は喫緊の課題です。さまざまな課題を抱える人々が同じ条件で学べるコンテンツが国際社会から求められています。
『深海エレベーター』は音像と光を用いた空間型教材です。深海は実際に訪れることが困難で、かつ光が届かない場所であることから、晴眼児、視覚障がい児双方が対等な状態で体験や学びを共有し、楽しむことができるテーマと言えます。16台の指向性スピーカーと4台の低音用スピーカーを用いた音像の定位や移動と、アルゴリズミックデザインによる光の表現を活用し、水深3000mに至る海の世界を表現、さまざまな深度で現れる海中生物の生態を感じ、学ぶことができる新たな体験を創出しました。
■活用例
水族館や科学館などの施設での期間展示、あるいは総合支援学校や障がい者/児支援施設(京都ライトハウスあいあい教室)など施設の要請に応じ出張展示など、教育事業としての展開を想定しています。
■お問い合わせ
大阪工業大学 研究支援・社会連携センター
E-mail:OIT.Kenkyu@josho.ac.jp TEL:06-6954-4140 FAX:06-6954-4066
URL:https://www.oit.ac.jp/japanese/sangaku/index.html