【工学院大学/注目シーズ!】水素社会に向けた安全 ・ 安価な新規透明薄膜太陽電池の創製
工学院大学 佐藤 光史 先進工学部 応用物理学科 教授 / 永井 裕己 先進工学部 応用物理学科 准教授
■キーワード
透明薄膜太陽電池,全固体,分子プレカーサー法
■概要
太陽光による水素(ソーラー水素)製造は,水素社会の実現に向けて重要な研究課題です。今回開発した透明薄膜太陽電池と電気分解システムを接続して紫外光を照射したところ,外部電源の補助なしに水が完全分解され,水素と酸素を個別に捕集できました。起電部分の負極・正極にはチタニア・非コバルト系酸化物の各活物質透明薄膜を用い,アルミナプレカーサー錯体から誘導したハイブリッド固体電解質を活用しました。
最近のイノベーションジャパン(IJ)で,光で発電できる「光発電・充電型薄膜リチウムイオン電池(PV-LIB)」を公開しました。今回の透明薄膜太陽電池やPV-LIB作製に用いた分子プレカーサー法は,当研究室が開発した金属錯体を含むコーティング溶液の塗布・熱処理の簡便なプロセスで均一な機能性薄膜を形成できる化学的湿式法です。
■アピールポイント
・透明な薄膜太陽電池
・水の完全分解による水素製造
・コーティング溶液の塗布・熱処理のみによる薄膜電極形成
■応用分野
・光照射による水の電気分解
・住宅やビルの窓で分散型ソーラー水素・酸素製造
■お問い合わせ
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