【防災】新規な河川堤防の地盤変状検知システム
長崎大学 工学研究科 社会環境デザイン工学コース 教授 大嶺 聖
■概要
従来、水害等による河川堤防の斜面の崩壊を検知方法は、傾斜計や光ファイバーを設置する方法などがあるが,いずれも高価であり、かつ設置工事が高額になることやケーブルの断線等の誤作動などの問題があります。
本提案は、簡単な電圧素子、検知電極、通信部の装置構成でかつ確実に斜面等の崩壊を検知することが可能な地盤変状検知装置で、一般の自然斜面や盛り土現場など、様々な適用範囲が想定されます。
■従来技術に対する新規性・優位性
・大規模な設置工事や高頻度なメンテナンスが必要ではない。
・実地に対し、フレキシブルに対応したセンサ配置ができる。
・堤防10m毎に計測すると仮定し、各地点で8つのセンサーを設置した場合、子機通信機2台+親機1台が必要となる。このときの100mあたりの導入コストは、50万円以下となり、従来の約500万円の1/10以下が実現できる。
■活用例
・ 河川堤防等の斜面崩壊検知。
・ 斜面土壌の含水率検出。
■問い合わせ先
長崎大学研究開発推進機構 産学官連携・知的財産部門 知的財産室
〒852-8521 長崎市文教町1-14
chizai@ml.nagasaki-u.ac.jp