【高齢者関連】尿発電を用いたバッテリレス無線尿失禁センサシステム
立命館大学 理工学部 電子情報工学科 教授 道関隆国 講師 田中亜実
研究内容
尿失禁疾患は幅広い世代で問題となっており、患者や看護者の日常生活の質に大きな影響を及ぼしている。治療・おむつ交換時期の自動検知のために尿失禁センサが開発されてきたが、従来のセンサはセンシング回路や無線機の駆動に電池が必要であり、電池残量確認・交換の手間の問題等が課題であった。そこで我々は、失禁時の排尿を用いて発電する尿発電をおむつへ適用させ(尿発電デバイス)、その電力で無線機を駆動して尿失禁を知らせる、電池交換不要なセンサを開発した。特に、尿発電デバイスの特徴を考慮した電源変換回路を開発することで、尿発電の電力で無線機を駆動可能とし、発電ばらつきによるセンサの応答速度ばらつきを低減させた。
セールスポイント
エナジーハーベスト技術を用いたバッテリレスシステムの構築に関する回路設計等に関して研究しています。
活用例・応用例
・高齢者の尿失禁治療への活用
・介護現場でのおむつ交換時期の自動検知
・小児の夜尿症治療に用いられる夜尿アラーム
特許情報
特開2013-094175/特開2013-233049/特願2014-116596
※研究背景・尿発電を用いたバッテリ無線尿失禁センサシステム・おむつ一体型発電デバイス・電源交換回路につきましては、立命館大学のシーズ集、又は産学連携推進協会のサイトをご覧ください。
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