【バイオマス】草木系バイオマスのメタンガス化促進
東北大学大学院 農学研究科・農学部 資源生物科学専攻 動物生産科学講座 動物環境システム学分野 多田千佳 准教授
■特徴・独自性
生ごみや糞尿のメタン発酵によるバイオマスエネルギー生産は一般的になりつつあるが、農作物生産過程で出る茎葉などの非食用部分や難分解な食品系ごみからメタンガスと回収する技術として、牛の胃液を活用したルーメン・メタン発酵の研究をしている。特に、従来前処理・後処理と2相処理が必要であったものを1相処理でもできるように工夫している。様々な原料のメタンガス生産促進について調査している。
■産学連携の可能性 (想定される用途・業界)
農業系廃棄物が出るような企業や、メタン発酵を既に行なっている企業、有機性廃棄物を資源循環したいと思っている企業が良いと考える。自社で排出されるごみを有効利用することでCO2削減に貢献したい企業。
■その他活動例
・「エネカフェ・メタン」・・・地域から持ち寄った生ごみをバイオガスに変換して、そのバイオガスでお湯を沸かし、お茶が飲めるカフェ
・「超小型メタン発酵システム」・・・“一家に一台”を目標に科研費萌芽の共同研究で作製し、いざというときに、毎日の生ゴミをエネルギーに変える暮らしの提案をしている。
・微生物燃料電池(MFC)の中でも、レアメタルを使用しないメタン菌cathode MFCの研究
・次世代教育として、小中高校生向けに生ごみからエネルギーをつくる出前授業を展開中。
■お問い合わせ
東北大学 大学院農学研究科・農学部
多田千佳
https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/researcher/tada-chika/