【建築】リサイクルアルミニウム合金から深絞りが可能な板の作製
大阪工業大学 工学部 機械工学科 教授 羽賀 俊雄
■概要
従来の双ロールキャスターと比較して30倍以上の生産速度と3倍以上の冷却速度を有する高速高冷却能双ロールキャスターを使用し、リサイクルアルミニウム合金の中でも低級な部類に属する Si 量が 10%、Fe 量が 0.4、Cu が 0.8%の合金から深絞りが可能な高成形能な板を鋳造する。急冷凝固により共晶 Si と AlSiFe 系の金属間化合物を微細粒状化することで延性を善することを可能にした。特に表面近傍の冷却速度は 4000℃/ s と高いため、ループ曲げも可能である。
■活用例
自動車の板成型部品、建材、家具、容器などを想定している。
■期待される市場規模
国内需要は 50 ~ 60 億円程度と推測される。電気自動車の普及とともに4倍程度に規模は増えると考えられる。
■社会に与える影響や効果
実際のところアルミニウム合金のリサイクルは、飲料缶とサッシ以外は、成り立っていなかった。鋳物を板成形に使用できることで、初めて真の循環(リサイクル)が成り立つ。
■お問い合わせ
大阪工業大学 学長室 研究支援社会連携推進課
メールアドレス: OIT.Kenkyu@josho.ac.jp
電話番号: 06-6954-4140
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