【イノベーションジャパン2023】認知症予防を目的とした非侵襲脳内アミロイド蓄積計測法
熊本大学 大学院生命科学研究部 医用画像科学講座 准教授 米田 哲也 共同研究者:東北大学 加齢医学研究所 教授 瀧 靖之 共同研究者: 高知大学 医学部 神経精神科学教室 教授 數井 裕光
■概要
臨床で用いることが出来る磁気共鳴画像化装置MRIを用いて、アルツハイマー型認知症の前駆状態での微量な脳内アミロイド蓄積を非侵襲に検出する技術です。追加の機器は必要なく、撮像後の解析で検討可能であるため、すぐに実装可能な技術として他の技術に比べ優位です。また、すでに多くの臨床研究が進んでおり、これから進む投薬治療で注目されている微少出血の検出に高い感度を誇るため、投薬を見据えた利用も考えられます。レビー小体型認知症への応用も可能な点は、他の手法になく、新規性・優位性いずれも高いと考えられます。
■活用事例
認知症発症前検診に用いるための条件としての、臨床利用可能性・非侵襲性・低コスト・MRI設置場所の数で他の方法を優越します。また、アルツハイマー型認知症だけでなくレビー小体型認知症への応用が認められており、他の方法にはない複数の認知症状に利用可能な点は優位です。このため、検診以外に予防薬の開発に利用出来ると考えられます。さらに、認知症以外への神経変性疾患に利用可能な点も有利な点です。
■企業へ
MRIで認知症リスクを判定した後に、発症抑制のためのケアの枠組みの提案、もしくは私達からの提案の社会実装を一緒に進めていただける民間企業のご参加を期待しています。
・医療系を扱うことができる総合商社など社会実装を目指す方
・薬剤の効果判定を行いたい方(治験など)
・WEBベースの活動環境を整備・提供できる方など
■お問い合わせ
熊本創生推進機構 イノベーション推進部門
E-mail: liaison@jimu.kumamoto-u.ac.jp
TEL: (09) 6342-3145
URL: https://kico.kumamoto-u.ac.jp/