【AI】AIハンドインタフェース
慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 教授 桂 誠一郎
概要
遠隔操作システムによる「身体拡張」に関して多くの研究がなされていますが、通信遅延に対する 制御系の安定化ならびに安全性の確保が課題となっています。本技術はこの課題解決のため、AIをフィードバックループに含む多重構造の制御系を構成しています。具体的には、外部環境との物理的な相互作用を行うローカルサイドにおいて、安定な接触動作を担保する力制御を基本とし、AIにより適切な動作修正を図る制御系を構成しています。そのため、ロボットハンドの遠隔操作時の安全性向上と適切な動作遂行の両立が可能になります。
活用例
ネットワークを介して人の身体性を拡張する遠隔操作型ロボットは超高齢社会を迎えた我が国においてますます増えてくるものと予想されます。特に、実アプリケーションとしてはロボットハンドを利用した遠隔手術や在宅での遠隔リハビリテーションなど、スマート医療の実現が期待されています。ものづくり分野への適用も可能であり、遠隔でのモニタリングやメンテナンス作業などスマートファクトリーの実現にも貢献します。
キーワード
ロボット ロボットハンド 人工知能 AI ヒューマンインタフェース 遠隔操作 身体拡張 制御 安全
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