【帯広畜産大学特集】反芻胃からのメタン発生を抑制し飼料効率の改善と地球温暖化阻止をめざす
帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 家畜生産科学分野 教授 西田 武弘
概要
ヒツジ用呼吸試験装置を使用して、新規未利用資源の家畜用飼料としての価値を評価しています。摂取飼料のうち10%程度のエネルギーが、反芻胃からのメタンとして排出されます。この発生を抑制すると、エネルギー損失が減少するので、飼料効率が改善されます。また、メタンは二酸化炭素の28倍の温室効果を有するので、同時に地球温暖化の抑制にもつながります。
大豆粕をユーグレナ(ミドリムシ)で置き換えると、消化管からのメタン排出量は37%減少、メタンとしてのエネルギー損失は34%減少、大豆粕をユーグレナで代替してのヒツジへの給与は、動物に影響を及ぼすことなく消化管からのメタン発生量を減少させるものといえます。
活用例
家畜用飼料としての価値が高い未利用資源の評価を行います。
そのなかでも、反芻胃からのメタン発生を抑制するものを探索します。
キーワード
メタン・地球温暖化・未利用資源・エネルギー代謝・昆虫飼料
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