【2024年大学見本市】肌カラー画像からの色素成分分離技術とその応用
千葉大学 情報学研究院 総合情報学講座 准教授 津村 徳道
概要
カラー画像から、メラニン・ヘモグロビン・陰影分布を分離する色素成分分離技術は、顔動画像に適用することで、わずかなヘモグロビンの変化を計測し、ヘモグロビンの変化から心電図に相関の高い顔面脈波を計測することをこれまで実現してきています。今回は、色素成分分離技術をビデオに適用するのでなく、iPhoneで計測された3次元形状(3次元点群)に応用するものです。これにより陰影を除去した計測(点群の正確な色)が実現され、肌に関しては3次元形状における色情報を正確に計測できることとなりました。
活用例
体の様々な部位(3次元形状)における血行状態(表皮から1mm程度までの深さにおける)の計測が可能であることから、糖尿病の足の血行計測による疾患早期発見など様々な部位の血行状態を三次元形状により陰影が生じていても、その陰影状況を除去して正確に血行を計測することができるため、様々な部位に活用可能である。血行のモニタリングは様々の疾患の早期発見などの貢献することができます。
キーワード
肌、色素成分、血行、健康、ヘルスケア、非接触、スマホで計測
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