【ライフサイエンス】生活習慣病の早期発見とその予防
東海大学 農学部バイオサイエンス学科 永井竜児教授
・AGEs生成阻害剤の効果検証
・低分子に対するモノクローナル抗体の作製
■キーワード…糖化、AGEs、メイラード反応、生活習慣病、糖尿病合併症、マーカー、AGEs生成阻害剤
■研究のねらい
終末糖化産物(AGEs)は様々な代謝異常から生成し、生活習慣病をはじめ、加齢関連疾患との関連が指摘されている。本反応は近年、「糖化」とも言われている。しかしAGEsは構造が多様で生体の測定が困難であるため、思うように病態マーカーとしての活用やAGEs生成阻害化合物の探索が進んでいない。本研究室では様々なAGEsを質量分析装置あるいは特異的なモノクローナル抗体を用いて分析することに成功している。これらAGEsの測定技術を用いて、病態マーカーとしての活用や、新規機能性食品の開発を目指している。
■研究の内容
・メイラード反応(糖化)とAGEs➀LC-MS/MSによる各種AGEsの定量②AGEs生成阻害成分の探索
■連携可能な技術・希望する連携内容
• 各種病態とAGEsの関連性評価
• AGEs生成阻害作用を有する成分の探索
• 動物、ヒト介入試験デザインのサポート
• 動脈硬化、糖尿病マウスを用いた病態発症抑制効果の評価
■簡単にAGEsレベルを測定する装置(AGEsセンサ)
血液採取が不要な上、30~60秒の短時間で測定
■AGEsの生成を阻害する食品素材(マンゴスチン)
マンゴスチンは東南アジアで栽培される果樹で「果物女王」とよばれています。果皮にはポリフェノールを多く含み、これらはAEGsの生成を阻害します。マンゴスチン果皮熱水抽出物(WEM)は、機能食品素材として用いられます。➀WEMのCML、CMA生成阻害作用(in vitro)②WEM摂取によるAGEs蓄積量や肌機能に対する効果(ヒト試験)③WEMを用いた製品・・・WEMはエイジングケアを目的とした機能食品素材として用いられてます。
※写真や図、試験データなどは産学連携推進協会のサイトをご参照ください。
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