弊社(株式会社静科 社員6名 資本金1430万)の防音パネル「一人静」シリーズは、国内11件、海外3件の特許を保持した独自構造のパネルです。
弊社の前身となる「有限会社 純正」では、主に日立や川重の下請けを行っており、その時に習得した技術を応用し独自製品の開発を進めました。10年前に開発製品「一人静」を販売し、下請けの脱却とともに7年前に防音パネルの製造・販売に絞り「株式会社 静科(静かさを科学する、の意)」を設立いたしました。
従来の防音パネルは、厚さ100mm程度、重さ20kg/㎡程度の製品ですが、弊社製品は厚さ 33mm、重さ8kg/㎡と業界内でも薄型軽量を実現いたしました。その秘密は内部に充てんした発泡樹脂にありますが、従来では建材には用いられない発泡樹脂を、独自構造で強化し性能を発揮します。
主な採用先は民営化後の高速道路(NEXCO東日本)や工場などの騒音対策に活用されております。
リーマンショック後の景気悪化に伴い、現状よりもさらなる薄型軽量のパネル開発に乗り出し、東日本大震災の折には、仮設住宅での騒音問題を聞き無償提供も行いました。通常ですと、大規模な工事が必要ですが、仮設住宅の壁に設置できるタイプを開発したので、女性やご年配の方でも簡単に設置できます。
2012年に開発者が死去したとともに、被災地への貢が新聞記事に掲載されTBSにて放送もされました(2012年4月15日 夢の扉+)。その放映が音響関係に関わる方々にもご覧いただき、工場対策向けの製品を音響への世界での活用できないかと新製品の開発がスタートしました。
すでの音響世界では、大規模な工事をすれば対策が可能ですが、現在の音響事情は大規模なスペースではなく、自宅改築などの小スペースでの活用が進んでおります。弊社の薄型パネルはそのような時代に基づく、新たな使用方法を提示いたします。
使用方法といたしましては、「SHIZUKA Stillness Panel」にて部屋を造ったり、部屋の内壁に設置して頂きます。パネル表面にあたった音の反射が少なくなり、かつ音漏れを軽減できますので簡易的なレコーディングブースやマスタリングルームが出来ます。音源の正確な音の再生、聞き取り、録音が実現いたします。
日本公開をさきがけ、2013年10月18日~20日にかけてUSA ニューヨークにて開催の音響関連展示会「135th AES CONVENTION」に出展致しました。独自構造・高性能の面から世界的に活躍する著名な音響エンジニアーたちに驚きをもって迎えられました。
日本では2013年11月13日~15日 幕張メッセにて開催の「Inter Bee(国際放送機器展)」に初出展致します。
静科では、製品開発からの生みの苦しみを経て、独自構造の強みを持って世界や新市場へ挑戦してまいります。