動体視力など「見るチカラ」を鍛えることのできる眼鏡が国内外で認知度を高めています。株式会社アプリシエイト(京都市、田村哲也、代表取締役)が製造販売する「Visionup」です。国内、海外のプロスポーツで利用されているほか、一般の幅広い年代の人たちにも愛用されています。年内には高齢者むけ新製品を市場投入する予定で、大学と共同研究も進めています。
Visionupは、レンズ部分の液晶パネルの点滅で視野を断続的に遮断し、脳を活性化するとともに視覚的に負荷をかけ眼筋を鍛える眼鏡です。1秒間に1回から最高200回の速さで点滅し、トレーニングに合わせて調整できます。Visionup本体の重さは30グラムでスポーツグラスとほぼ同じです。
国内では、ネット通販のアマゾンや自社ネットショップを通じて販売。また、全国30の販売店に卸しています。海外にも自社ネットショップや25の販売店を通じて販売しており、北米、欧州、豪州などへの販売実績があります。日本では、プロ野球の数チームをはじめ、サッカー、テニス、卓球など0.1秒の判断が求められるスポーツ界において、Visionupの認知度が高まっています。今年5月には8歳から使えるジュニアモデルを投入。こちらはスポーツ教育に熱心な保護者からの注文が増えています。
ビジョナップの用途は、スポーツだけにとどまりません。加齢により衰えた「見るチカラ」も回復させるので、中高年のスポーツ愛好家に人気です。さらに、点滅するレンズを通して物を見ることが脳に刺激を与えることから、今後、介護予防や認知症予防の商品として高齢者へアピールする方針です。現在、大阪府立大学と共同研究を進めていて、年内には高齢者向けメガネ併用モデルを市場投入する予定です。