横浜市水道局が鶴見配水池付属公舎内の給水管を使用し、NMRパイプテクター®で配管内継手部の防錆効果、及び赤錆の黒錆化で残留塩素減少防止効果を立証した事は前回の記事(その1)で紹介しました。
今回では前回の続きの、横浜市水道局が配水管を使用して、NMRパイプテクター®による配管内赤錆防止効果で残留塩素減少防止効果の検証を行った事を紹介します。
1◆ 水道本管(配水管)を使用してNMRパイプテクター®-NMRPT-の防
錆効果、残留塩素減少防止効果を検証
使用した配水管は、50年前の昭和37年に敷設した口径100㎜の鋳鉄管で、配管内部全面に赤錆が発生しており、その為、塩素濃度が主管から10M離れた場所のテスト配管内で0.5PPM、60M離れた地点で0.3PPM、135M離れた地点で0.2PPMと距離が長くなる程、配管内の赤錆の為に残留塩素濃度が減少していました。
配管内防錆装置NMRパイプテクター®を、主管から10M離れた地点に平成24年11月5日に設置しました。その後、1週間単位で配水管内の水を採水し、塩素濃度を測定しました。採水は夜間に配水管内に滞留している水を取る必要がある為、誰も水道水を使用していない早朝の午前4時に行いました。
NMRパイプテクター®を設置した約3週間後の11月29日には、設置場所の主管から10M離れた場所での塩素濃度が0.55PPMに対し、60M離れた地点での塩素濃度は0.45PPM、135M離れた地点の塩素濃度は0.35PPMと上昇しました。
NMRパイプテクター®を設置した約4週間後の12月6日には設置場所の主管から、10M離れた場所の塩素濃度が0.6PPMに対し、60M離れた地点での塩素濃度は0.55PPMとより上昇しました。また、135M離れた地点での塩素濃度は0.5PPMとより上昇を続けました。
2◆ 4ヵ月でNMRパイプテクター®-NMRPT-は残留塩素減少を防止
NMRパイプテクター®を設置して試験開始から約4ヵ月後の平成25年3月6日には、設置場所の主管から10M離れた場所の塩素濃度が0.6PPMに対し、60M離れた地点での塩素濃度は0.6PPMとさらに上昇し、塩素濃度の減少はほとんど無くなりました。また、135M離れた地点の塩素濃度も0.55PPMと上昇し、残留塩素減少幅もわずか0.05PPMになりました。
NMRパイプテクター®設置前の塩素濃度は、主管から10M地点の0.5PPMから135M地点では0.2PPMへ0.3PPM低下していましたが、NMRパイプテクター®の設置により、約4ヶ月間で125Mの長さの鋳鉄管内の赤錆による塩素濃度の低下量はわずか0.05PPMと1/6まで減りました。
この結果により、NMRパイプテクター®によって配水管内に発生していた赤錆は、残留塩素減少に影響を与えない黒錆へ変化し、塩素濃度低下を抑制した事が立証されました。
3◆ 全国の水道局が悩む高濃度塩素投入問題をNMRパイプテクター®-
NMRPT-が解決
今後、配水管内の赤錆による残留塩素減少の為に、配水池での高濃度の塩素投入の影響で水がおいしくないとのクレームが生じている、全国の水道局の問題解決にNMRパイプテクター®が寄与できると期待しています。