メトラー・トレドは、最新型の光学式O2センサであるInPro 6970iを発表しました。ビール内の酸素は、賞味期間を短くし、風味にも影響を与えます。高度な光学技術とセンサ診断技術により酸素の量を最低限に維持し、製品への影響を最小限にします。
酸素を最低限に抑制
醸造プロセスにおいて、ビールに大切な品質、風味、賞味期間などを守るため、酸素は常に監視されています。ビールは発酵後無酸素の状態に近づき、この低い酸素レベルを維持しますが、これは品質保証のために重要となります。従って、分離、ろ過、保存、および充填プロセスの間、 O2 の吸収は、最低限に抑える必要があります。コンタミのリスクを減らすには、定常的かつ高精度の酸素濃度の監視が必要になります。
酸素濃度の継続的な測定は、インライン O2 システムに対して、高度な要件を課しています。このような装置は、簡単に設置して動作できる必要があり、最小限のメンテナンスと、常に正確な測定性能が求められます。
インテリジェント光学式センサ
最新型の光学式O2センサである、メトラー・トレド InPro 6970i は、2 ppbの低い酸素レベルで、優れた性能を発揮します。蛍光現象原理に基づいた酸素センサは、高い測定性能とインテリジェント・センサ・マネジメント(ISM)機能を融合させています。
光学式O2センサは、より簡単で少なくて済むメンテナンス、長期におよぶ安定性とそれにともなう管理コストの削減など、アンペロメトリックセンサに対して、多くの優位点を持っています。唯一の消耗品であるOptoCapは、アンペロメトリックセンサの膜本体よりもはるかに長い寿命を持っており、数分で簡単に交換することができます。分極あるいは電解液は不要です。センサは、校正後すぐに使用することができます。
ISM 技術は、メンテナンス計画や全センサデータの文書化を簡素化することにより、その優位性をさらに強化させています。高度な診断ツールを使用して、センサの検出部は常に監視されます。センサの劣化や故障の前兆は、ただちにユーザーへ提示されます。
センサは、プラグ&メジャー機能により、M400変換器へ接続することができ、センサ履歴に関する校正や情報などの全データ(例えば、センサに加わるストレス、CIPサイクル数、その他数多く含む)が変換器へ送信されます。 システムは、数秒以内で使用できる状態になり、複雑な設定などは使用の段階で必要ありません。
新しい標準 - ISMおよび光学式溶存酸素
高性能で使いやすく、利用価値の高いISM と iSense ソフトウエアツールを組み合わせることにより、InPro 6970i は、現在、最も高度なO2センサとして利用することができます。世界でも有数のビール会社数社は、醸造プロセスにおける低ppbアプリケーション全てに対する新しい標準として、 InPro 6970i をすでに導入しています。
製品の詳細情報は、以下をご覧ください。
www.mt.com/InPro6970i
www.mt.com/ISM