グローバルプロジェクトへのITコンサルティングを展開するピーエムグローバル株式会社(渋谷区)はこのほど、新サービス「イマーシブ(没入)型研修」の提供をスタートした。
従来型の研修に飽き足らない顧客のニーズに対応する。多様な人材の採用を進める企業は、新人や若手の育成といった社員教育が課題となっていた。とりわけ、さまざまな文化的背景を持った社員を多く雇用するグローバル企業からは、画一的ではなく、柔軟性の高い研修を求める声が上がっていた。
ピーエムグローバルは、海外で活躍できるグローバル人材の育成ノウハウとグローバルコミュニケーションのスキルを融合させた研修手法を開発。ビジネスで不可欠となる交渉術とフィードバックスキルを実践的に磨き上げる「イマーシブ(没入)型研修」の提供をスタートした。
イマーシブ型研修は、従来のロールプレイよりも、登場人物や状況設定が具体的で、参加者はリアル感を味わいながら臨める。全員がほぼ一斉に参加でき、集中が途切れにくい演出があるのも特長のひとつ。リアルな状況を擬似的に作り出すことでディープな没入体験が可能。様々な状況を柔軟に設定できる。
今回は世界規模でビジネスを展開している日本の大手企業向けに研修を提供。グループに分かれた総勢30名が一斉に参加し、全員が常に「没入」できる工夫も凝らした。全編英語で実施した3日間の取り組みを通じ、参加者からは「現実の自分とはかけ離れたキャラクターを演じることに初めは戸惑ったが、他者がどう考え、どんなコミュニケーションをとるのか、何を求めているのか、といった根本的なコミュニケーションを深く考えるきっかけとなった」などの声が聞かれた。
同社の代表取締役を務める木暮知之は「参加者の積極的な姿勢や熱意が感じられ、予想以上の反響を得られたことは当社にとっても大きな喜び。ディープな没入体験を体感できるイマーシブ型研修は、企業の様々な課題解決への足がかりになれると確信できた」と話している。