起業支援サービスを提供するビズプロ(代表:起業プロデューサー麻生裕二)が提唱する「自分サイズ起業」に最近注目が集まっています。「自分サイズ起業」とは、自分の好きなことで自分らしく、身の丈にあった小さな規模でビジネスをスタートさせる起業スタイルを言います。
長期に渡るデフレや経済活動が低迷状態にある我が国の「企業数」を構成別に見ると、大企業0.3%、中規模企業13.2%、小規模事業者 (*)86.5%となっています。実は日本の約9割を占める小規模事業者の数は近年激減しています。大企業の海外移転や経営環境の変化により、2009年から2012年の3年間で35万人も小規模事業者が減少しています。
(*小規模事業者:従業員20人以下の製造業、または従業員5人以下の商業、サービス業)
ですから、日本経済を活性化させ雇用促進を図るためには、激減している「小規模事業者」の数を増加方向にシフトチェンジさせることが重要となっています。
このような背景から2013年9月25日、ニューヨーク証券取引所において安倍晋三内閣総理大臣が、「日本を米国のようにベンチャー精神あふれる「起業大国」にする」と発言しました。
そしてアベノミクス第3の矢「成長戦略」でもこの起業推進が大きく掲げられ、「創業補助金制度」も強化されています。しかしまだまだ成果につながっていないのが現状のようです。
日本の起業大国化の足を引っ張る大きな理由の一つに「開業率」の問題があります。日本の開業率は先進国でも最低レベルであり、起業希望者も2007年から2012年では毎年激減しています。中小企業庁発行の「中小企業白書2014」によると、開業率と起業希望者数推移は以下のようになっています。
【先進国の開業率(2010年)】
フランス18.7%、イギリス10%、アメリカ9.3%、ドイツ8.6%、日本4.5%
2012年の最新データでも、日本の開業率は4.6%と先進国でも最低レベルで推移しています。
【日本の起業希望者数】
1997年166.5万人→2002年140.6万人(▲16%)→2007年101.4万人(▲28%)
→2012年83.9万人(▲17%)
というデータからも、日本は「起業後進国」とも言えるのです。
さらに、日本で起業の根が広がらない理由としては
・日本では起業という職業がマイナー
・起業に対する不安や恐怖心が大きい
・日本人は安定を好みリスクを避ける傾向がある
・日本社会では起業の環境が整っていない
といったデータが挙げられています。
そこで注目されいるのが、「小さな起業」です。「開業率の倍増」を実現するためには、フルタイムで働く被雇用者の独立起業を促進するだけではもはや不可能です。例えば、育児や介護などさまざまな事情でフルタイムでは働けない人や、非正規雇用の人、定年退職者や育児を卒業した世代の人など、これまでは起業の対象とされて来なかった、女性や若者、シニアでも起業できる環境作りが必要となっています。
「自分サイズ起業」とは、まさにそれを実現可能にする、小さな起業スタイルなのです。初期費用ゼロでも、たった一人でも、ビジネス初心者でも、少ないリスクで起業することができます。
そのためには、起業の心構えやビジネススキルを一方的に教えるだけではなく、起業実現まで手を取って一緒に並走する「起業個別サポート」の役割も重要になってきています。
また昨今の「ありのままの自分ブーム」もあり、より自分らしくやりがいを持って働くというライフスタイルに時代はシフトしていますので、今後もさらに「自分サイズ起業」の希望者は増えて来ると思われます。近い将来日本でも、好きなことで自分らしく働くことが当たり前になり、就職時の職業選択肢の一つに「起業家」という職業が追加され日も訪れるかもしれません。
「自分サイズ起業」の詳しい内容や、「自分サイズ起業」実践者のお声、起業に関するさらに詳しいお話をご希望でしたら、ビズプロではマスコミの方の取材お申し込みを随時受け付けて おりますので、是非お問い合わせください。
【ビズプロとは】
好きなことで自分らしく働く「自分サイズ起業」のプロデュースとコンサルティングを行う。
イタリア帰りの元レーサーで起業プロデューサーの麻生裕二が起業心理カウンセラーの中村壮志とタッグを組み、起業志望の女性や若者、シニア世代に知識やテクニックだけではなく心技体のバランスを重視した起業支援やセカンドキャリア支援活動を行っている。
※データ出典元:中小企業庁発行「中小企業白書2014」