高齢化社会に向けて公的介護保険制度が施行されたのは2000年。介護の意識が高まり、介護の質も上がり、そしてさまざまな高齢者向けサービスが誕生しました。超高齢社会の本格到来を前に、介護に対する社会的関心は日々高まり続けていますが、肝心の「介護の備え」という点ではまだまだ遅れており、実際は親の老いに急に直面して慌てて対策をとる人たちが後を絶たず、親の介護が終わってからようやく自分自身の介護について考え始める方が多いのが事実です。
「そろそろ親のこと®」をキーワードに「親孝行市場」の創造につながるさまざまな事業を手掛けてきた株式会社オヤノコトネット(本社:東京都中央区 代表:大澤尚宏)は、自らが主催するオヤノコト.エキスポ2012会場にて「介護の備えに関するアンケート調査」を行ったところ、自分自身が要介護状態になった場合の不安要素として他の項目よりもダントツで「お金の不安」が挙げられ、親思い(もともとオヤノコト.エキスポに来場する人たちは親のことに関心の高い層)の子ども世代であるにもかかわらず、親の介護費用の貯蓄をしていない人たちが84.6%、自分自身の介護費用を貯めていない人たちが77.8%という驚愕の事実が発覚しました。
これらの結果を受け、弊社では、「オヤノコト®」世代※1に向けて介護のお金の備えの重要性を訴え、最大の不安要素である「お金の不安」の解消に向けた啓発活動を強化すべく、「介護のお金の備え応援プロジェクト」を緊急発足します。このプロジェクトでは、働き盛りの中高年男性が親や配偶者の介護問題に直面する“介護男”や“ケアメン”が増加傾向にある事や、先行きの見えない経済と家計の現状も踏まえ、様々なメディアやセミナー等を通じて、介護のお金の備えに関する実用性に富んだ情報提供を重点的に行っていきます。
介護費用や生活資金などの「お金の不安」を挙げた人が70人
他の項目を挙げた人数の2倍以上の結果
【お金の不安に関するコメント例】
「生活と介護にかかるお金が底をつかないかどうか不安」「介護費用。安い老人ホームがなかなかない。特養(特別養護老人ホーム)が2年待ちの状態とも聞いている」「一人暮らしなのでお金を残していないと老後が心配」
親思いで親の介護に備えて勉強熱心な子ども世代でさえ、
自分自身の介護費用を貯めていない人は77.8%
介護に関する情報感度が高い層であっても、「介護費用の貯蓄」については77.8%の方が行っておらず、介護のお金の備えとして有効な「民間の介護保険への加入」についても、90.2%の方が行っていないことが判りました。
※詳細のグラフは別途プレスリリースを送付いたしますので担当者へご連絡下さい。
★その他、調査項目には「親の介護のために備えていること」「介護費用の平均総額に対する印象」「介護にかかる費用も考慮した老後の生活資金の貯蓄状況」「公的介護保険の理解度と民間介護保険の認知度」等もあります。各データをご希の方はPR事務局までご連絡ください★
「家族のこと」「親のこと」を真剣に考える「オヤノコト®」世代のための緊急アクション
介護のお金の備え応援プロジェクト
介護のお金の備えプロジェクトでは、全国の「オヤノコト®」世代を対象に、メディアやセミナー等のさまざまな手段を通じて介護のお金にまつわる次の3つのテーマに沿った情報提供活動を推進します。
1.介護のお金の備えの重要性の訴求
親や家族、自分自身が要介護状態になったときのリスクや介護にかかる期間・費用、介護現場の実態など、介護のお金に関する備えの重要性の理解につながる情報を提供し、介護の備えを「自分事」として捉えてもらうことを目指します。
2.公的保障制度に関する理解促進
公的介護保険や高額医療・高額介護合算療養費制度など、介護のお金の備えに直結する公的保障制度の概要や制度利用にあたっての注意事項について正しく理解してもらうことを目指します。
公的介護保険とは
2000年に導入された要介護者のための公的保険制度です。一般的には介護が必要とされた場合に住まいの市区町村に届け出を出すと、調査員の面接及び医師からの意見書などを基に「要支援1・2」「要介護1・2・3・4・5」までの7区分の認定を受け、各種介護サービスが受けられます。各サービスの自己負担は1割程度(ただし保険適用外のサービスは除く)ですが、各区分によって使用できる限度額が決まっています。(認定の度合いが重くなればなるほど介護費用はかさみ、限度額を超えてしまうこともあります)
3.介護のお金の備えをサポートする商品・サービスの紹介
民間介護保険をはじめとした介護のお金の備えにつながる商品・サービスを紹介し、自分自身が要介護状態になる可能性があることを見据えた老後のマネープラン設計を実践していただくことを目指します。
民間介護保険とは
所定の要支援・要介護状態になったら、保険会社から介護一時金や介護保険金が支払われる保険商品。保険商品によって、公的介護保険と連動しているもの、介護一時金のみ支払われるもの、終身で介護保険金が支払われるものなど、支払条件・支払内容が大きく異なります。
<民間介護保険の一例>
あいおいニッセイ同和損保「タフ・介護の保険」、アメリカンファミリー生命「介護MASTER」、
ソニー生命「終身介護保障保険」、明治安田生命「介護のささえ」他
トピック
介護のお金の備えは、貯蓄よりも民間介護保険が有効!
「保険」という点では、老後の備えの1つとして「医療保険」が語られることが多い中、「民間介護保険」についてはまだまだ認知が低い状況です。
介護費用の捻出にあたり、老後の生活資金としての貯金を切り崩せば大丈夫だろうという考えの方も多くいらっしゃいますが、介護は(特に認知症等の場合などは) 「始まってからが長い」 「先が見えない」といった点からも 「医療保険」よりも最も意識しておくべき保険です。最悪のケースでは介護費用が老後の生活資金を枯渇させるきっかけになることもあります。
民間介護保険は保険商品によって異なりますが、住まいの市区町村から要介護認定を受けている間は一生涯に渡って介護保険金が支払われるものも複数あります。
公的介護保険利用時の自己負担分や保険適用外のサービスの費用、家族や親族にかかる諸経費(親の自宅への通い介護の場合は、交通費や宿泊費などが発生)もカバーできるので、非常に有効な備えの手段といえます。
介護の備え応援プロジェクト 第一弾 丸の内オヤノコト.塾
高齢期を迎えた親をもつ世代必聴!
“その日”は突然やってくる 病気と介護とお金の現実
女性は80歳以上で4人に1人、85歳以上で半数以上が介護保険サービスを受給。介護が必要な期間は3年以上が6割を占めるデータも。「うちの親に限って…」は、もはや他人ごとではありません。家族の“これから”のために…。いつかはやってくるリスクに備えるための生活設計について、ファイナンシャルプランナーの山田静江先生が、「オヤノコト®」世代の病気と介護の実情を交えてお話いたします。
<講師プロフィール>
山田 静江(やまだ しずえ)先生
株式会社 WINKS 代表取締役
CFP®認定者
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学卒業後、都市銀行に入社。その後、会計事務所勤務、独立FP会社勤務を経て2001年にFPとして独立し、現在に至る。「損得だけではない、安心して暮らすためのマネープランを」をモットーに活動している。 現在は、各種媒体での執筆や監修、企業内研修や一般向けセミナーの講師、相談業務、FP関連業務の企画等を行っている。 著作「人生の引き継ぎを考える方にアドバイスしたい70のこと」(きんざい)、「定年前に知らないと困る お金のきほん」(オレンジページ社)、「葬儀・相続手続き事典」(日本文芸社/一部監修)、「はじめての保険・年金」(日経新聞社) 他。
日程:2012年10月3日(水) 19時~20時30分 ※18時30分開場
場所:TKP東京駅ビジネスセンター1号館12階 カンファレンスルーム12A
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-4-21 共同ビル
定員:100名(既に定員に達しております)
<介護の備えに関するアンケート調査 概要>
調査日:2012年7月14日(土)・15日(日)
調査場所:オヤノコト.エキスポ2012会場出口付近(東京国際フォーラム展示ホール1)
調査機関:株式会社オヤノコトネット
回答方法:記述式 回答数:356人(来場者22,152人の1.6%)
回答者の性別:男性48.6% 女性51.4%
回答者の年齢:10~84歳 (50~54歳16.9%と最多。40~64歳が全体の63.8%を占める)
<株式会社オヤノコトネット 会社概要>
所在地: 東京都中央区京橋3-3-14 京橋AKビル4階
代表者:大澤 尚宏
設立年月日:2009年11月2日
資本金:59,214,000円
事業内容:親のこと支援ポータルサイト「オヤノコト.net」の企画・運営、オヤノコト.マガジンの編集・発行、オヤノコト.エキスポの企画・運営、オヤノコト.セミナーやアトラクションの企画・運営、オヤノコト.net会員に向けたアンケートの実施・分析の受託、ウェブサイトの構築、デザイン、企業の商品開発、販路開拓のためのマーケティング支援、パンフレット・カタログ・PR誌の制作など
※1「オヤノコト®」世代: 高齢の親を持つ35歳から59歳の子ども世代のことを指す。株式会社オヤノコトネットの造語です。
※2「オヤノコト」および「そろそろ親のこと」は株式会社オヤノコトネットの登録商標です。