グローバル化やインターネットやメイカーズなど世の中の動きはものづくりベンチャーを取り巻く環境は急激に変化しています。非力なものづくりベンチャーはややもするとそれに流され気味ですが、これら変化を逆手にとり、チャンスとしてツールとして活用する必要があります。
しかし、中小ものづくり企業のためのセミナーといえば、このような小資本なツールを議論することはすくなく、多くは2代目3代目の華々しい事業展開に関するセミナーです。リソース(お金、人、設備)の少ないものづくりベンチャーの必要とする知識は2代目3代目のそれと違います。本研究会はものづくりベンチャーが必要とする小投資でツールを使い倒す方法を議論します。
では、現在の激変を逆手にとったものづくりベンチャーってどんな感じなのでしょうか。例えばこんなイメージです。厚木の田舎で、安価な3Dプリンターを使かって、3Dデータを添付ファイルでもらってものを加工する。問い合わせはスカイプで、でき上がったらフェデックスで送る。お客は成長著しい中国の方。お支払いは前払いの中国の銀行にしてもらう。インターネットバンキングをつかって厚木で支払いを確認する。厚木の田舎でもなんら不利はありません。中国の方が見てもらうための工夫をしたホームページを作れば良いだけです。
こうなると何を売るか誰にうるかが重要になり、差別化されたコア技術や卓越したアイデアを持っている必要があります。換言すればコアな技術やアイデアがあれば、あとは小資本でもやっていけるのです。厚木ものづくり研究会では、アイデア創出についても議論します。
また神奈川県は厚木を中心とした地域をさがみロボット産業特区として支援策を講じています。ロボットをコア技術としてものづくりベンチャー起業、発展するがチャンスです。この点から厚木ものづくり研究会ではロボット技術に特に焦点をあてた議論を進めます。
厚木ものづくり研究会の議論を通して、ものづくりベンチャーが起業しもしくは発展成長し、魅力的なものづくりが厚木の魅力となる。そんなことを実現する一助になればと思います。
第1回セミナー
第1回目は、ロボット技術に関してのセミナーです。ものづくりベンチャーに関心のあるかたに限らずロボット技術に関して関心のある方(学生の方も歓迎)は是非ご参加ください。講師の山口仁一氏は、世界の2足歩行ロボットの草分けであった早稲田大学の故加藤一郎先生の下で、2足歩行ロボットの研究を始めました。最近はソニーの2足歩行ロボット開発をリードし、保有技術は100件以上にのぼります。山口仁一氏の発言や動向は、常に世界の2足歩行ロボット研究者の関心事です。
テーマ
2足歩行ロボットの技術-2足歩行ロボットの技術発展においてイノベーションはどのようにして起きたか
講師:ヤマグチロボット研究所代表 博士(工学)早稲田大学 AIPE認定 知的財産アナリスト 山口 仁一 氏
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター エンジニアリングアドバイザー
一般社団法人 首都圏産業活性化協会TAMA コーディネータ
日時:2013年5月29日 16:30~18:00セミナー(含む質疑30分)18:00~19:00 名刺交換会・懇親会(軽食 立食)
場所:厚木商工会議所302号室
参加費用:5000円(当日お受け致します)