【バイオ】皮膚のシミの形成に関わるメラノソームを抑制するペプチド
山陽小野田市立山口東京理科大学 工学部 応用化学科 講師 佐伯 政俊 共同研究者:山陽小野田市立山口東京理科大学 岩館 寛大
概要
皮膚に存在するメラノサイト中のメラノソームは、Pmel17タンパク質の集合体であるアミロイドにより成熟メラノソームを生じます。このアミロイドの形成を抑制することが可能な新規ペプチドを我々は開発しました。さらにメラニン産生細胞への添加においてもメラニン産生を抑制することが可能であることを実証しました。このペプチドは8残基ペプチドであるため低コストでの合成が容易です。また、Pmel17だけでなくアミロイドーシスに関わる様々なアミロイドに対して抑制の効果があることも実証しています。
活用例
本件ペプチドはPmel17タンパク質由来のアミロイドを分解する効果を備えていることから、本件ペプチド含有美白用化粧料組成物は美白効果を有することが可能です。また、本件ペプチドには、アミロイドの形成の抑制効果を備えていることから、本件ペプチド含有医薬組成物はアミロイドーシスの予防又は治療に対しても効果を発揮できます。さらに本件標識化ペプチドはアミロイド形成性タンパク質を検出することも可能です。
キーワード
化粧品、医薬品、ペプチド、タンパク質、メラニン
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