【バイオ】新規再生医療等材料~エンドトキシン除去プロテオグリカン~
鳥取大学 農学部 生命環境農学科 教授 田村 純一 共同研究者:一丸ファルコス株式会社 桝谷 晃明
概要
非イオン系界面活性剤の利用と温度制御により、効率的に内毒素(エンドトキシン)を除去したプロテオグリカンの製造に成功しました。具体的には、界面活性剤の曇点未満の温度から前記曇点以上の温度に昇温し、二相(①ミセル相:エンドトキシンを含む界面活性剤相と②水:プロテオグリカンを含む相)を形成させ、①と②を分離して、②を回収する方法です。「内毒素であるエンドトキシンが除去されたプロテオグリカンの製造」という再生医療等材料に要求される一つのハードルを超える成果です。
活用例
プロテオグリカンは、生体組織内において細胞外で増殖因子の貯留・放出を担います。そのため、プロテオグリカンは、再生医療等材料として、組織の構造・機能の再建、遺伝子治療等への活用が期待されています。一方で、ヒトの生体内に直接導入される再生医療等材料は、発熱物質であるエンドトキシンの除去が求められています。本技術は、効率的かつ安価で実施可能であり、スケールアップにも対応しています。
キーワード
再生医療、プロテオグリカン、エンドトキシン、バイオマテリアル、細胞培養、界面活性剤、
遺伝子治療
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