●微生物活性材「バクチャー」の特徴
閉鎖循環型陸上養殖資材を製造・販売するアールビーシーコンサルタント(株)は、自然を本来の姿に戻すことができる微生物活性材「バクチャー(BAKTURE:Back to the Natureの略)」を提案している。
同製品は、環境中の微生物と接触することで微生物の分解作用を活性化させる働きがあり、水質や土壌の改善、臭気対策など、幅広く使用することが可能である。製品そのものには微生物は入っておらず、自然界に存在しない物質は使用していないことから、環境はもちろん、動物や植物、人体にも安心・安全な技術であると言える。
同社の技術は従来の水質浄化法とは全く異なり、その場にいる微生物を活性化させて自然と同じ微生物間食物連鎖をつくり出し、それを維持することで水質を浄化するというものである。この水質浄化技術は国際連合工業開発機関UNIDOに登録されているほか、その養殖法はTV東京の「ガイアの夜明け」でも紹介され、日本国内のみならず、海外からも注目が集まっている。
バクチャーは池や川の浄化を目的に開発され、日本国内だけでも300カ所以上の水質浄化実績を有する。バクチャーシステムはその技術を応用して開発された養殖法で、閉鎖循環型にもかかわらず、生物処理槽と循環ポンプだけというシンプルさが特徴として挙げられる。
●高い水質浄化効果を持つバクチャーシステム
岡山県津山市にある同社の養鰻場には、日本国内のみならず、世界中から視察団が訪れる。彼らは、養鰻場の臭いがほとんどないことや、生簀の水が透明で、ウナギが泳いでいる様子が見てとれることに対して驚かれるという。
また、同社のバクチャーシステムは既存の養殖法にも応用できる点が最大のメリットと言える。生物処理槽の分解能力高めることができる。
現在、同社は日本国内の養殖生産物の高付加価値化やランニングコスト削減のコンサルティングなどに加えて、海外でも事業を展開しており、
台湾企業とのアクアポニックスの実用化、シンガポール企業とのアワビの閉鎖循環型システムの構築、ベトナム企業とのオーガニックエビの生産など、幅広く活動している。