TNTエクスプレスは、このたび、密猟者により銃で撃たれて負傷した若いゴリラを救命するために、救急X線装置をカメルーンへ輸送しました。10歳のゴリラ、シュファイ(Shufai)は腕に致命的な損傷を受け、すぐにでも手術が必要な状態でした。その治療のために必要な装置を輸送して欲しいとの連絡が入り、TNTのスペシャルサービス部門は即座に行動に移りました。TNTは、イギリス・ウォリックシャー州のトウィクロス動物園(Twycross Zoo)から専用X線装置を集荷し、パリ経由でカメルーンの首都ヤウンデに空輸しました。トウィクロス動物園がTNTに輸送を依頼した理由は、当社の柔軟に対応できる国際輸送の専門知識を評価したためでした。
母親はハンターに殺されましたが、若いゴリラは自然保護団体エイプアクションアフリカ(Ape Action Africa)によって救命されました。トウィクロス動物園の動物学ディレクター、シャロン・レッドローブ(Sharon Redrobe)を含む、3人の獣医が現地に渡航し、シュファイの腕を手術しました。
シャロンは、次のように述べています。
「手術前のX線検査でシュファイの手首の傷が悪化していることが分かり、手術を開始して直ぐに、肘の上の部分から腕を切断するという難しい決断を下さなければなりませんでした。TNTが輸送した装置のおかげで損傷の範囲を特定することができました。」
現在、シュファイの手術後の経過は順調で、森の中で片腕で胸を叩く彼の姿が目撃されています。