ティエヌティエクスプレス株式会社(TNT ジャパン;本社:東京・有明、代表取締役社長:小平 忠)では、11月にシンガポール向けにパッシブコンテナ(vaQtainer)による治験薬のコンテナ輸送を開始し、成功いたしました。
パッシブコンテナとは、国際用定温輸送に多くの製薬会社が利用している「アクティブコンテナ」とは異なり、従来の電動式ではなく真空断熱パネルの技術を駆使し、調温した特殊な保冷剤により温度管理の品質を保つ輸送コンテナです。
TNTジャパンでは、治験薬輸送における温度逸脱のリスクを避けるべく、低温輸送が必要なアジア・欧米での治験実施国への治験薬供給や海外で製造された治験薬の調達に対して、国際輸送サービスの提供を展開してきました。2014年5月には東京・新木場オペレーションセンター内にてパッシブコンテナの管理基地としての運用を開始し、このたび、11月に日本発シンガポール向けにパッシブコンテナによる「コンテナ内温度マイナス20度(プラスマイナス5度)条件」の治験薬のドア・ツー・ドア輸送に成功しました。今回の輸送では、集荷拠点からシンガポールの荷受人拠点への配送所要時間は約27時間でしたが、輸送全行程中のパッシブコンテナ内温度は、外気温に影響されることなく、マイナス20度でほぼ一定に保たれ、コンテナの性能並びにTNTのドア・ツー・ドアの一貫輸送による高品質なサービスが証明されました。
シンガポールへの治験薬出庫で、初めてパッシブコンテナを利用されたお客様からは、「非常に安定した温度環境を着地まで保持することができ、温度逸脱も無く配送を完了することが出来ました。今後は信頼性の面で強力な選択肢の一つになりうると考えております」とのコメントをいただきました。
TNTジャパンでは、現在、業界トップクラスの高品質な国内治験薬物流パッケージ(保管・輸送)サービスを提供していますが、今後はさらに、圧倒的なグローバルネットワーク及び高性能なパッシブコンテナを駆使した、国外への治験薬配送を本格的に展開していきます。