2015年6月2日(アムステルダム時間):
TNT Express N.V.(本社:オランダ・アムステルダム、CEO:テックス・ガニング、以下TNTエクスプレス)は、このたび、オランダ・ライデンにあるナチュラリス生物多様性センター所有のティラノサウルス・レックスの頭骨化石を、米国・サウスダコタのブラックヒルズ地質調査研究所からドイツ・フュルトにあるフラウンホーファーEZRT研究所へ無事に輸送しました。
保存状態の良いこの頭骨化石は、6,600万年前のメスのティラノサウルス・レックスのもので、2013年にモンタナで発掘され、2014年にナチュラリス生物多様性センターの所有となりました。この化石の現物は2016年9月に、ライデンにある同センターで展示されます。
この頭骨化石は、フュルトにあるフラウンホーファーEZRT研究所に到着後、高解像度のCTスキャンにかけられ、詳細な3D-X線画像が撮影されました。ナチュラリス生物多様性センターとフラウンホーファーEZRT研究所は6月末に、その分析結果を発表する予定です。それに先立つ6月の第1週に、TNTエクスプレスはこの標本を米国に再度輸送します。
総重量690キログラムのこの頭骨化石は、周到に準備された1.9メートルの木箱に密封され、米国から7,800キロメートルの距離を移動しました。TNTエクスプレスは、サウスダコタからニューヨーク・JFK空港までの2,785キロメートルの距離を陸路で輸送し、そこからボーイング747貨物輸送機でベルギー・リエージュにある同社のハブ空港へ空輸。その後フュルトまでトラックで陸送されましたが、輸送中は定期的に貨物の状態を確認して報告しました。この頭骨化石は、米国への帰路の途中にアムステルダムに寄り、オランダ国営テレビの番組で紹介される予定です。今回の輸送に使われたTNTの特別トラック配送車は、最先端の貨物追跡技術を備え、「スペシャル・サービス」のドライバーによって輸送されました。
TNTエクスプレスのグローバル・スペシャル・サービス担当ディレクター、グラント・コラクン(Grant Cochrane)は、次のように述べています。「今回、ナチュラリス生物多様性センター所有のティラノサウルス・レックスの頭骨化石を欧州に輸送するお手伝いをできたことを大変誇りに思います。当社は、特別な貨物を長年、輸送してきた実績があり、またそれに必要な専門知識も有しています。しかし、今回、このような研究価値の極めて高い有史以前のものを扱うのは当社にとっても初めての経験となります。」