WIN AGENT・安藤典弘社長 子供の体育指導に英会話プログラム導入

新聞掲載PDF

20150115-hnhf.jpg

WIN AGENT(ウィンエージェント)は運動好きの子供を育てるため「体育指導のスタートライン」という少人数教室を都内中心に運営している。この経験を踏まえ1月から「えいご体操」というプログラムを開始。体を動かしながら英語に触れ合い、英語好きになるきっかけにするのが狙いだ。安藤典弘社長は「これを機に2020年の東京五輪にボランティアとして参加し、体操を媒介役とした外国人との交流に携わることができれば」と語る。

--体育指導教室の運営に携わった契機は

「大学時代に運動が苦手な子供の自宅に赴いて教える、体育の家庭教師的なことをボランティアで行っていた。もともと教員志望。実習も上手にこなしたと思っているが、その過程で多人数に伝える難しさを改めて認識した。そんなとき現在の会社に出合い、私の感覚とぴったり合ったので、この道を選んだ」

--教室の特徴は

「名のある先生は存在せず、近所のお兄さん・お姉さんが教えてくれる感覚が売り物だ。受講するのは幼稚園の年少組から小学2、3年生が中心。講師には『子供の頃に習ったときのことを思いだして教えてほしい』と言っており、遊びの時間もしっかりと取り入れている。6~8人の少人数体制なので講師と生徒との関係も最初から密だ」

--授業形態は

「1コマ当たり50~60分の授業時間で体操教室を開催し、跳び箱、マット運動などを教えている。1つの場所を年間通して借り切るケースもあれば時間単位で契約することもある。東京・千駄ケ谷の陸上競技場では、かけっこ教室を開催。春や秋の運動会シーズンには多くの受講者が詰め掛ける」

--体育教室は、なぜニーズがあるのか

「有名私立小の入学試験に体育が組み込まれているからだ。試験では単に、足の速さなどが評価されるわけではない。最重要視されるのは指示された行動をスムーズに遂行できるか、という点。一定の体力や理解力、記憶力があれば対応できる」

 --えいご体操を開始した

「小学校の学習指導要領も踏まえた内容となっている。インドネシアやタイなどのリゾートホテルで、6年間にわたってマリンスポーツやダンスなどのコーチをしてきた先生が監修・指導する。英語が嫌いにならないように日本語を織り交ぜながら授業を進めていく。動物の歩き方などを英語で楽しみながら学び、レッスンが終了したときには簡単な英会話を行えるようにするのが狙いだ。まず2教室で展開し50人の会員を目指す」

--事業全体の方向性は

  「少子化が進んでいるが、子供1人にかけるお金は増えてくるはず。マンツーマンに対するニーズは高いので、サービス内容を磨き上げるのが課題だ。4月には『スポーツフェスタ』と題した500人規模のイベントも開く。これを機に認知度をさらに高めていく」(伊藤俊祐)

【プロフィル】安藤典弘  あんどう・のりひろ 日体大体育卒。2006年WIN AGENT入社、09年5月から現職。31歳。東京都出身。


【会社概要】WIN AGENT
▽本社=東京都品川区豊町4-19-10
▽設立=2006年1月
▽資本金=300万円
▽社員=7人
▽事業内容=「体育指導のスタートライン」運営

「フジサンケイビジネスアイ」

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。