子供向け本制作で監督役 【私の仕事】高橋書店・山下利奈さん

高橋書店 山下利奈さん
高橋書店 山下利奈さん

「お菓子作りが好きなので、いつかお菓子の本を作ってみたい」と話す山下利奈さん

出版社で手帳やカレンダーの製作販売も手掛ける高橋書店(東京都文京区)の書籍編集部第1課主任として、子供向けに事典や折り紙の本を扱っている。これまでに約30冊の編集にたずさわった。

本は書店に並ぶまでに約半年かかる。資料収集から文章、さし絵、表紙の作成まで合計10人ほどのチームで完成させる。「うまく連携できるように日程調整し、全体を見守る監督のような役割をする」

子供向けの本の製作には学校を取材することもある。「面白く読んでもらうために、どんなことが小学生の間で話題になり、好みは何かを聞く」

折り紙の本は、恐竜や花など100個作って幼稚園を訪れた。園児にどれを作りたいか聞き、掲載作品を選んだ。

「ざんねんないきもの事典」は「フラミンゴの体が赤いのは食べ物のせい」「イルカは眠るとおぼれる」といった通常の図鑑にない情報を集めた。「動物たちの面白い特徴を知ってもらえたら」と考えたからだ。

何度も校正や校閲を重ね、「学者に話を聞き、足の本数や耳の形など、正しく動物が描かれているかを確かめる」。

「書店に本が並び、手に取った人を見たときが一番うれしい」

【プロフィル】 山下利奈 やました・りな
成城大文芸卒。2008年高橋書店入社。休日はスポーツをしたり、外出したりして、出版につながる話題を探す。31歳。神奈川県出身。

「フジサンケイビジネスアイ」

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