ビジネスクリエイション株式会社  代表取締役    平村 一紀氏

中小企業診断士のネットワークで、1つでも多くの企業を支援したい

事業内容について教えてください
 中小企業や個人事業主の方を対象に、①新事業進出コンサルティング、②起業・創業支援を行っています。それぞれ簡単にご説明します。 ① 新事業進出コンサルティング 対象:新事業を始めたい中小企業 内容:市場調査サポート、融資を受けるためのビジネスプランの作成、設備の許認可の確認など、新事業進出のために必要なことに幅広く対応する ② 起業創業支援 対象:起業(個人事業主を含む)したい個人 内容:アイディアの整理、事業計画書の作成などをサポートする。創業後、事業継続に関する相談を受けることもある  クライアントはほとんどが行政で、区や団体が主催するセミナーや個別の派遣業務を通して企業のサポートや創業支援を行うことが多いです。現在は、東京都中小企業振興公社や中小企業基盤整備機構の業務を請け負っています。新事業進出に関しては、弊社に直接相談が来る場合もあります。
起業したきかっけは何ですか
 これといったきっかけはなく、自然な流れで今にいたります。中小企業診断士の資格を取ろうと思ったのは、飲料メーカーの営業時代に、顧客である卸売業の経営者の会話についていけるようになりたいと考えたからです。その後、資格を基に開業した人が身近にいたこともあり、少しずつ起業を意識するようになりました。最終試験を受験して手応えを感じていた時に転勤の辞令がでたので、それを断り退職したのですが、結果はまさかの不合格。慌てて実家に戻り、家業を手伝いながら勉強を続けて中小企業診断士になりました。個人事業主、共同会社を経て、現在の会社を立ち上げたのは2008年のことです。昔の同僚には、いまだに「実家の手伝いをしているのか?」とからかわれます。
中小企業支援を行う上での自社の強みや、大切にしていることを教えてください
 強みは、30代から40代を中心とした若手の中小企業診断士とのネットワークを生かして、お客さまに合った専門家をご紹介できることです。知識や経験だけではなく、人柄も重視して選んだメンバー30名と連携して活動しています。中小企業の場合、経営者の思いと事業が密接に結びついていることも多いですから、相対する中小企業診断士の人となりも大切だと考えています。私自身が日々心がけているのは、丁寧に話を聞き根気強く対応するということです。専門家として様々なリスクを指摘したり厳しいアドバイスをしたりすることもありますが、どんな時でも事業主の気持ちは否定しないようにしています。思いや喜びは数値化して評価できるものではありません。相談者に寄り添いながら、事業の成功と継続のためにできる限りのことをしたいと思っています。
 中小企業診断士という資格の認知度を上げたいです。資格の存在や仕事の内容を知ってもらえたら、もっと中小企業の役に立つことができますから。今は、残念ながら、名乗っても何をしているのか理解されないことの方が多いです。現在この資格を生業にできている人は10%程度ですが、それを70%くらいまで引き上げて士業として成立するビジネスモデルにしたいと考えています。そのためにも、質の高いサービスを提供しつつ、若手の中小企業診断士に機会を与えられるような活動もしていきたいですね。課題も多いですが、腰を据えて取り組んでいきたいです。

平村 一紀(ひらむら かずき)

ビジネスクリエイション株式会社 代表取締役 中小企業診断士 大学卒業後、サントリーフーズ株式会社入社、マイク株式会社を経て平成14年、中小企業診断士の資格登録と同時にコンサルタントとして独立。中小企業診断士の全国ネットワーク会社㈱L2L代表就任した後、ビジネスクリエイション㈱を設立。

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。