株式会社クレスコ 代表取締役 根元浩幸氏
私たちはIT業界の「匠」です
- 事業について聞かせてください
- 当社は、ソフトウェアの受託開発を主力とする東証1部上場の独立系システム開発会社です。 一般的に、システム開発会社は、受託案件の開発工程の大部分を子会社や協力会社に委託するケースが多い中、前身の会社から数えて約40年、「自社開発」を主体とするビジネスモデルを継続しています。このビジネスモデルで積み上げてきた信頼と実績が、当社の財産であり最大の強みであると言えます。 社内での事務処理専門の汎用大型コンピュータ時代から、Windows95の登場によるパソコン化、インターネットによって、世界中のコンピュータが繋がるIT革命。ブロードバンド回線に常時接続、スマホやタブレットPCなどのモバイル環境の発展。さらにはクラウドでのサービス提供などIT業界は日々進化し続けています。 当社は常に最新の技術を取り入れながら、これまでに蓄積した経験と実績を活かし、IT戦略の立案と実行の双方でお客様の経営に貢献することを心がけています。そして品質に対するこだわりと現場尊重主義を徹底し続けることで、お客様のITビジネスの最高のパートナーでありたいと考えています。
- 具体的にはどんなサービスを提供されているのですか?
- 「アプリケーション開発技術」「基盤システム構築技術」「組込み開発技術」の3つのコア技術をベースとしたサービスのご提供です。 「アプリケーション開発技術」では金融や流通、社会インフラ、旅行や人材ビジネスなどのサービスに関するシステム開発。「基盤システム構築技術」では、IT基盤設計/構築、ミドルウェア、データベース、ネットワークなどに関するシステムインフラの構築。そして「組込み開発技術」では、カーエレクトロニクス、デジタル情報家電、半導体、携帯&情報端末などのエンベデッド開発を中心に実績があります。 「匠」という言葉で表現しています通り、当社の原点は「モノ作りの職人気質」にあります。技術者集団ですから、技術と品質に徹底したこだわりをもち、「技術力」「開発力」、そして「品質」には絶対の自信をもっています。この自信と長年積み重ねた実績をベースに「ビジネスアプリケーション事業」「基盤事業」「組込み事業」「サービスビジネス事業」の4つの事業を展開しています。 お客様毎の要求や課題に合わせ、これらの4つの事業を、最新技術も取り入れながら「最適な形に組み合わせること」によって、IT活用によるデジタル革命の実現に向けたサービスをワンストップで提供しています。 システム開発自体は、地道な仕事の連続ですが、実績ひとつひとつの積み重ねが、お客様の信頼を生み出し、当社の成長に繋がっています。
- 今後の注力ポイント
- これからのさらなる成長を支えるポイントとして「人材」と「新技術」への取組みが挙げられます。 当社の使命として、企業活動の成長が世界の人々の幸福に可能な限り最大の貢献をすること、そして、そこに働く人々が共に喜びと誇りをもち、自己の能力を最高に発揮できることを挙げています。人材の確保・育成は開発体制や品質の維持・強化には欠かせない要素です。特に受注した案件の責任者であるプロジェクトマネージャー(PM)には、アメリカの「Project ManagementInstitute(PMI)」が主催しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格「PMP」の取得を義務付けています。当時は25人しか資格保持者はいませんでしたが、現在では200名を超えるPM全員が資格を持ち開発の現場で活躍しています。PMPを取得することで、プロジェクトマネジメントに必要な共通認識と尺度を持ち、マネジメント力の向上も実現することができています。 「新技術への取組み」に関しては、社長直轄の技術研究所にて、数年先を見据えた先端技術への取組み、他企業や大学との共同研究によってオリジナルのサービス開発を行っています。アマゾン社のクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」のパートナー、そしてソフトバンク社の「IBM Watsonエコシステムプログラム」の初期パートナーに選定される成果を上げています。 また、次世代のトレンドにも力を入れていくという意思表示も込めて「先端技術事業部」内に「スマートソリューションセンター」「IoTソリューションセンター」「AI&ロボティクスセンター」などの部署を設けています。社内外への浸透はもちろん、お客様からの要望に高いレベルでお応えする環境変化をいち早く整え、お客様のビジネスチャンスの拡大を支援していきたいと思っています。
- 今後についてお聞かせください
- 当社は引き続きシステムインテグレーションを含むソフトウェア開発を事業の柱に据え、各種サービス・ソリューションをご提供していきます。 そこには、次世代のトレンドと言えるIoT、スマートロボット、人工知能(AI)などの新分野への対応。また、多様化するお客様のニーズへのスピーディな対応が求められます。長年培ってきた信頼と実績、そして「技術力」「開発力」「品質」をベースに、常に新規性と利便性を備えた開発を続け、引き続き社会インフラを支え、様々なビジネスシーンを変革するシステム開発を手掛けていきたいと考えています。
1988年 4月 当社 入社
2002年 4月 フィナンシャルソリューション事業部長
2006年 6月 取締役 ソリューション本部副本部長
2008年 4月 常務取締役 ソリューション本部長
2013年 4月 常務取締役 ビジネスソリューション事業本部長
2014年 4月 代表取締役社長
2016年 6月 代表取締役社長 執行役員 【現】