株式会社ニューズドテック 代表取締役   粟津 浜一氏

中古携帯業界を牽引するガリバーを目指す

事業内容についてお聞かせください
株式会社携帯市場は、中古携帯電話の買取から販売に至るすべての業務を行う中古携帯売買の専門会社です。具体的には、買い取った端末の検品、データ消去、クリーニング、プライスカード作成、陳列、そして販売です。商品はガラケー、スマートフォンはもちろんタブレットやルーターも扱っています。
本体の代金が適正とはいえ高価になったことで、中古携帯のニーズが高まっています。一方でなんとなく中古携帯に対する不安感を持つユーザーも多く、どのように中古携帯へ買い替えたらいいのかわからないという方がいらっしゃるのが現状です。
弊社では、池袋と神田に対面販売する店舗とホームページで業務を行うことでお客様から信頼を得、現在200社以上の法人、1000店以上の店舗と提携実績があります。もちろん一般顧客の方にもご利用いただいており、トータルで月間1万から1万5千台の端末を扱っています。
また携帯博物館ができるほどあらゆる時代の携帯を取り揃えているために、テレビや映画への美術協力の依頼も多いです。話題になったNHKドラマ「64ロクヨン」では、昭和という時代に合った携帯電話を提供しました。
中古携帯の引取や買い替えの現状について教えていただけますか
simカードのサイズや種類、料金プランの適合性などいくつかの条件がありますが、中古携帯を購入し、simカードを入れ替える、またはキャリアや格安SIMで使用する機種に合ったsimカードのみを購入することで中古携帯を使用することができます。
昨年から総務省は、大手キャリアが端末代を通信費に割り込ませ、本体価格「実質0円」といった大幅値引きをする従来の販売方法を抑制しています。また、国内での中古携帯の流通量が少ないことも問題視していて、今までは機種変更の際に中古携帯をキャリアで引き取ってもらうのが一般的でしたが、今後は私たち中古携帯を扱う業者がキャリアよりも高く買い取ることも可能になってきます。
今後は中古携帯がそれだけ多く市場に出回ることになりますので、中古携帯の引取、購入がより一般的になり、毎月の通信費を含めた携帯代金を抑えたい人のひとつの選択肢になると思います。
今後の展望についてお話下さい
弊社の強みは中古携帯の買取から販売に至るまでのすべての業務に精通していることですから、すべてを引き受けることはもちろん、部分的なサポートやコンサルティングも可能です。一昨年からメーカー以外の第三者がスマートフォンや携帯電話などの端末修理を行う「登録修理業者制度」が導入されたこともあり、弊社でも端末ごとに登録し修理にも関わっていこうと考えています。
新車を次々に購入したい人もいれば、予算や使用頻度に応じて中古車を利用したい人もいる…そうしたニーズによって中古車市場が発展しました。同じように中古携帯市場に対するニーズも存在しますので、それに応える市場を作りたいと思っています。
今後は、違法な業者が紛れ込んだことで悪くなったイメージを払拭し、適性でクリーンな中古携帯市場を目指し、中古携帯のプロフェッショナルとして業界をリードしていきたいと考えています。
1979年岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了。その後ブラザー工業にて、様々な研究開発業務に従事。2009年株式会社アワーズ設立、社長に就任。中古携帯を日本中に文化として広めるのをビジョンとして、中古携帯市場動向セミナー、事業説明セミナーを行い、これまでに1000以上の店舗に中古携帯事業を展開、コンサルティングを行っている。

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