財団法人川崎市産業振興財団 産業支援部新産業振興課長 櫻井亨 氏
役所の“役“は役に立つための”役”

取材日:2011年1月25日

主な取り組みを教えてください。
川崎市産業の発展と地域経済の活性化を図るために1988年川崎市全額出捐で設立されました。主な取り組みとしては、毎年6回開催の起業家・事業家がプレゼンテーションを行う「かわさき起業家オーディション」、川崎スタイルの「産学連携・試作開発促進プロジェクト」、企業支援の出張ワンストップサービス「コーディネート支援・出張キャラバン隊」、ベンチャー企業支援施設「かわさき新産業創造センター KBIC」、ロボット技術者の育成「かわさきロボット競技大会」があります。
「かわさき起業家オーディション」は年間6回も開催ですか。

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かわさき起業家塾担当
長島正明氏

起業や新事業を起こすタイミングは、それぞれですので、いつでも参加できるように年間6回開催しています。新規開業や新分野進出につながるビジネスプランを川崎市だけではなく、全国からも募集しています。今年度は、広島県、石川県、山形県の会社が受賞しています。
その他にも「かわさき起業家塾」を開催していて、販路開拓や融資、PR方法まで学べます。こちらの卒業生も多くオーディションに参加しています。
「コーディネート支援・出張キャラバン隊」は企業を訪問するのですね。

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かわさき起業家オーディション担当
村田 英嗣氏

川崎市・関東経済産業局、神奈川産業技術センターなどと連携して、企業を直接訪問しています。新事業展開に関する公的施設の情報提供や活用提案、課題解決、マッチング支援など、各機関の支援メニューを伝えてしています。2005年8月にスタートし、これまでに約600社、延べ1000回を超える企業訪問を実施し、350件を超える中小企業の企業連携、大学連携、助成金獲得など新たな事業活動支援に対応しました。
川崎ならではの特色は

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川崎という土地柄か、約4千もあるものづくり系企業や225もの研究開発機関があります。こうしたネットワークや産学連携のプロジェクトもありますので、川崎以外の地域の企業も、積極的に参加してもらいたいと思います。できなかったことがカタチになるかもしれません。どうしても公的な機関であると一定のルールがあり、冷たく見えることがあるかもしれませんが、役所の“役”は役に立つための“役“ですから。

略歴

1961年 青森県青森市生まれ
1980年 川崎信用農業協同組合
1988年 財団法人川崎市産業振興財団
2009年 新産業振興課長 現在に至る。

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