株式会社喜望大地 会長 喜多 洲山 氏
すべての社長に、笑顔と勇気を与え続ける

取材日:2012年5月17日


株式会社喜望大地 会長 喜多 洲山 氏

まず、事業内容ついて教えてください

弊社の仕事は、全国の悩める社長を救うこと。つまり、事業再生コンサルティングが主な事業です。しかし、我々が他のコンサルティングを大きく違うのは、実際に苦境を克服した経験を持つ者がそのノウハウを活かしてアドバイスをするという点。同じ苦しみを味わっているからこそ、アドバイザーという第三者的な立場からではなく、企業の中へと一歩踏み込んだコンサルティングができる。そこが弊社の大きな強みだと考えています。

もちろん、順調に経営されている事業をさらに発展させる経営コンサルティングや、M&Aコンサルティング、事業継承コンサルティング、ベンチャー育成コンサルティングなど、あらゆる側面から、事業への応援、支援を行なっています。

事業再生コンサルティングとは、具体的にどのようなことをするのでしょうか

弊社には、世界資格であるCTPを取得した人材が6名在籍しています。これは、経営や財務経理、法律など、すべてに精通した専門家中の専門家たちです。こうしたスタッフが、経営に問題を抱える会社の事業再生計画から実行、考察、修正までを徹底的に支援します。

ひとつ、具体的な例を挙げると、会社分割という方法で再生を促す方法があります。会社分割は大企業がやるものと思われているようですが、それは違います。成績のいい部門を切り出す。これが、私たちの会社分割の基本です。有望な新製品がある、実績の挙がっている部門がある、という場合、そこを本体から引き離し、そこから再生をしていくわけです。もちろん、その他の部門は収束させていく方向ですから、痛みはあります。けれど、再浮上できる種を撒くことができるのです。これは、実際に私自身の経験からくる、体験型コンサルティングと言えるでしょう。

会長の経験とは、どういうものだったのですか
私も数年前までは、30億円という負債を抱える、破綻寸前の経営者でした。昭和50年に年商1億円の企業を親から受け継いだ後、自分なりに努力を重ね、年商50億円のグループ企業に発展させました。最初は順調だったわけです。しかし、急速に拡大したツケがすぐに回ってきて、あっという間に多額の負債を抱えることになってしまったのです。そんなどん底を実際に経験した私だからできるアドバイスがある。負債30億円の苦境を乗り越えたノウハウだから説得力がある。だからこそ、今、どん底にいる社長に笑顔を取り戻し、会社を元気にすることができると自負しています。
事業再生でもっとも大切なポイントを教えてください

まず、社長が素直であること。どれだけ私たちの提案に真摯に耳を傾けてもらえるか。それは、私達の努力ももちろん必要ですが、社長に聞く耳がなければ何もなりません。これまでの考え方、やり方では再生できないことを、まずわかってもらいます。そして、ブレないこと。大いに悩んでいいんです。しかし、一度決断したら、もう悩んだり迷ったりは禁物です。

さらに、事業再生は短期決戦で行なうこと。経営に悩む社長は真っ暗なトンネルの中にいます。出口が見えないと、なかなかヤル気も起きないものです。けれど、少し遠くても明かりが見えていれば、前に進もうという元気も出てくる。だから、私たちは少しでも歩きやすいように、背中に背負っている荷物を降ろしてあげる。そういうお手伝いをしていきます。

今後の展開、御社の将来像などをお聞かせください

もちろん、ひとつでも多くの会社、ひとりでも多くの社長を救うことが、これからも変わらない私たちの目標です。

従業員には社会的なセーフティネットがありますが、社長にはそういったものはありません。だから、私たちが社長のセーフティネットになろうと。破産を勧められたような会社でも、救済できる可能性はあります。私たちはレスキュー隊であり、ICUであり、リハビリ施設でもあります。どんな状況からも再生の道を探る。それが私たちの信条です。もし、どうしても再生がかなわない場合は、ホスピス的な役割を担いつつ、最後までしっかりケアをする。私たちは決してあきらめません。投げ出しません。だから、まずは相談をしてください。きっと、あなたの力になります。

インタビュー:伊藤佳代子

プロフィール

株式会社喜望大地 会長 喜多 洲山 氏

借金30億円で倒産寸前の危機から事業再生を実現した社長
6年間で360社超の事業再生成功実績のある辣腕経営コンサルタント

1953年、徳島県生まれ。関西大学商学部中退後、ローカル小売業の三代目として家業に従事。
年商1億から50億まで事業を拡大しIPOを目指すも、負債30億を抱え破綻寸前の経営危機に陥る。
内容証明郵便300通、裁判所からの特別送達100通、競売9物件、数え切れない差押え等、筆舌に尽くせぬ艱難辛苦を経験する。あらゆる修羅場を乗り越え、組織再編とM&Aにて、再生実現。
2005年、自らの経験を活かし、経営危機の会社を救うべく、株式会社喜望大地を創業。
「社長に笑顔と勇気を与え続ける!」をミッションに、経営コンサルティングに従事。
アドバイザリーボードの外部専門家とチームを組み、金融機関や再生支援機関と連携し、数多くの会社と社長の命を救う。
2007年シカゴに本部のある世界資格である、CTP(認定事業再生士)取得。
2011年立命館大学経営大学院にてMBA取得。
2030年ビジョン:延3万社の経営サポート・延十万人の自立経営者成長サポート・延百万人の雇用創出

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