株式会社エムシーストラテジー  代表取締役   槇 徳子

PRアドバイザーとしてイノベーティブ企業を支援

情報発信サポートのエムシーストラテジーは、世の中を変えたり、世の中をよくしたりする企業・団体の情報発信にこだわってきた。それだけにイノベーティブあふれる企業支援に特化しメディアにつなげる。テレビ局勤務から独立した槇徳子代表取締役は「知られていないのはもったいない。知られるポイントを意識すれば、メディアに登場できる」と言い切る。

――企業・団体などのPRアドバイザー・PR顧問に携わるようになったきっかけは
20年にわたるテレビ局勤務で感じていたのは、『真に価値ある情報をマスコミは漏れなく報道できているだろうか』ということだった。ニュース番組の現場は月曜日から金曜日まで日々、ルーティン作業に終われ、自転車操業でオンエアしていた。テーマとそれに合ったゲスト・コメントを吟味して準備したかったがなかなかできず、いつも快く引き受けて下さるコメンテーターに偏ってしまう。番組で解説できる方はもっといるはずなのに見過ごしてきたのではないか、こんな忸怩たる思いが今の仕事につながった。
――確かにメディア側の都合で登場機会を持てない人や企業は少なくない
広報などにアクティブな企業、広告代理店とのリレーションが確立している企業でも、我々メディアサイドに紹介がないとアクセスできずに終わってしまう。東京・大田区の町工場の中には、鏡面磨きの技術が認められて米アップルと提携してきた企業があるが、もっと早くからマスコミに取り上げられ、広くグローバルに知られることも可能だったはずだ。『テレビ局が取り上げるべき企業のアクセス(接触機会)はどうあるべき』という問題意識が高まり、2008年に独立。社会をよくするための真摯な活動・経営・研究などに取り組む人たちをマスコミにつなげる仕事を始めた。
――PRアドバイザーとして意識していることは
キーワードは世の中を良くする情報発信。そのためにメディア側の目線を顧客と共有したいと思っている。テレビ局は取材対象・テーマ・話題といったネタはもちろんのこと、画像としてインパクトのあるモノを求める。これに応えられないとアクセスは難しい。顧客の要望に対し吟味しながら、社会に知られていないのはもったいない、世に中に知らしめたいという思いから付き合っている。社名のエムシーストラテジーの『シー(C)』はコミュニケーションのC。どうやって世に知らせるか、どうやって発信するか。そのポイント、コツを広く知ってほしいと願っている。
――顧問先はどんな企業が多いのか
イノベーティブな企業とお付き合いさせて頂いている。歴史があっても挑戦を忘れず、発想が新たな企業は日本に溢れている。私一人でアドバイスできる企業・法人数は限られているので想いを共有できるPRの方々ともっと連携したいと考えている。1972年設立の地方のある顧問先企業は、まさに『モノづくりの本質であるイノベーションを追求し、新たな市場を創出する』と掲げている。イノベーションズアイに加わったのも、イノベーティブな企業を育てようとする会員が集まっているからだ。
――テレビは日本経済応援メディアと化した
情報発信アドバイザーとして感じているのは、近年はテレビ番組で取り上げてもらうチャンスが大きくなっているということ。放送局の数も増え、多彩な情報を扱うワイド番組枠が増えた。失われた20年、リーマンショックや3・11を経て、一つの企業や店舗へのテレビが取材を偏ったコマーシャリズムとして捉える風潮がかなり薄れたのではないか。高度成長期のテレビに向けられていた目線は令和の現在明らかに異なっている。 このことを講演で「テレビは経済応援メディアとなった」とお伝えした。テレビへの新たな担いを背景に、メディアへの登場のお手伝いを更に進めたい。情報発信の一つのきっかけとして、ご理解頂けるメディア関係者の方々と経営者、研究者などとのお引き合わせ、対話を今後も進められたらと思っている。
――成果は
メディアには遅くとも1、2年で登場できる。1つのメディアに出れば連鎖的にほかにも広がる。業界が異なる顧問先企業同士も緩やかな交流機会をつくっている。意見交換することで化学反応が起きイノベーションにつながる。自己満足では新しいことは何も生まれない。しかし業界が異なっていてもマッチングによりネットワークが拡大すれば、新たな価値が生まれる。その橋渡しが私の役目だ。
――今後の展開は
来年は新たなことにも挑戦したい。各産業にある既成概念に疑問を感じており、これを打破して日本をもう一段も、二段も元気づけたい。中でも『住』にフォーカスして、豊かさを実感できる空間づくりに取り組みたい。
槇 徳子(まき・のりこ)
株式会社エムシーストラテジー 代表取締役
20年に渡りCBC、テレビ東京に勤務、あらゆる時間帯のニュース番組を担当。今も続くニュースモーニングサテライトの立ち上げ等、10年以上金融情報番組に携わりました。報道する側の経験を基に2008年エムシーストラテジーを起業、経営者や研究者を対象にテレビ出演はじめインタビューなどをサポート。クライアントのセミナーやオープニングパーティーなどイベントでも情報発信戦略に関わり、HP等自社メディアコンテンツからプレスリリース文言まで、あらゆる側面から情報発信アドバイザリーをしています。

2022年、2023年 日経新聞広告賞審査員

2022年~(株)ミンカブ・ジ・インフォノイド社外取締役

Webサイト: https://mc-strategy-hp.com/

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。

広報機能を強化しませんか?

広報(Public Relations)とは?

広報は、企業と社会の良好な関係を築くための継続的なコミュニケーション活動です。広報の役割や位置づけ、広報部門の設置から強化まで、幅広く解説します。